山崎50年再び | 酒と音楽のことばかり考えてる日記

山崎50年再び



サントリーは9月11日に山崎50年(2007年)を発表しましたが、


またしても1日で完売となったようです。


去年は35年 、一昨年は50年。


今年もすでに響35年 などを発売しており完全に味をしめましたね。



以下プレスリリース

― 山崎蒸溜所で50年以上も熟成を重ねたミズナラ樽原酒を使用、
極めて希少性の高いプレミアムシングルモルトウイスキー ―


 サントリー(株)は、当社が保有するウイスキー原酒の中から、酒齢50年を超える超長期熟成原酒を厳選しヴァッティングした、シングルモルトウイスキー「山崎50年」を50本限定で新発売します。

 世界的にも、酒齢50年を超えるモルト原酒を使用したウイスキーは希少性が高く、「山崎50年」の価格も1本100万円(税別)と、シングルモルトウイスキーのなかでは日本で最高価格となります。2005年に初めて発売した時にも、全国のウイスキーファンの垂涎の的となり、予約開始の翌日に完売しました。

●つくりの特長
 このモルト原酒は、今から50年以上前に国産の大麦麦芽を山崎蒸溜所で自家製麦し、山崎の名水で仕込み、発酵後、日本初号のポットスチル(蒸溜器)で蒸溜、それから半世紀にわたり樽の中で静かに熟成を重ねた山崎蒸溜所のモルトです。なかでも"和樽"と呼ばれる日本産のミズナラ樽で熟成させた原酒は、世界でも類がない、優美な伽羅(きゃら)の香りのたいへん希少価値の高い古酒です。日本最高酒齢のエイジングとなる「山崎50年」は、この貴重なミズナラ樽原酒を主体としてヴァッティングしました。

●味わいの特長
 50年以上の熟成の時を経たミズナラ樽原酒特有の伽羅を連想させる香りが大変印象的です。色合いは赤みがかった深く輝く琥珀色で、経年による変化の神秘を思わせます。熟した果物を干したような香り余韻が長く深く楽しめます。

●パッケージについて
 高級クリスタル製ボトルに、サンドブラストで筆文字の「山崎」を1本ずつ丁寧に彫り込みました。口部を和紙で包み、金色の紐で結びました。「Bottled in 2007」と文字が入った特製のオーク材の木箱に入れてお届けします。

<ミズナラ樽原酒について>
 サントリーのウイスキーづくりの歴史は、1923年、創業者・鳥井信治郎が山崎蒸溜所を創設したことに始まります。初代マスターブレンダーでもあった信治郎が日本初のウイスキーをつくり始めて20数年間は、主にスペイン産のシェリー樽で熟成を行っていました。
 第二次世界大戦の影響で、樽の輸入が困難になると、戦中戦後の20数年間は国産のミズナラ材で樽を自家製造し、ウイスキーを貯蔵しました。北海道や東北のミズナラはチロース(注)が少ないため漏れやすく、また曲げにくく折れやすいという特性から、当時の樽職人はたいへんな苦労をして製樽をしたと言われています。当初、ミズナラ樽の原酒はたいへんくせの強い香味であったため、比較的酒齢の若いうちに樽払いされてきましたが、1980年代にはいり、このミズナラ樽原酒が長期熟成により、香木の伽羅を連想させる香り高い原酒を育んでいることがわかりました。そして1989年、第2代マスターブレンダー佐治敬三により、ミズナラ樽原酒を使用した当社ブレンデッドウイスキーの最高峰である「響」を生み出すに至りました。いまや当社のプレミアムウイスキーづくりには欠かせないモルト原酒となっており、スコッチでは成しえないジャパニーズウイスキーの個性として、ミズナラ樽原酒の味わいと香りが世界的に評価されてきています。
(注)「チロース」とは、導管を閉塞させる組織のこと。チロースが少ないと比重が軽い。