映画『ジョン・ウィック　JOHN WICK』

映画『ジョン・ウィック　JOHN WICK』
監督：チャド・スタエルスキー
キャスト：キアヌ・リーブス
　　　　　ウィレム・デフォー
　　　　　ジョン・レグイザモ

「Just a fuckin car
　Just a fuckin dog」
　　　　
病死した妻から、彼女の死後に届いたプレゼントの子犬。
デイジーと名のついた子犬。
妻からの手紙と可愛い子犬に生きる意味を見出し始める
主人公ジョン・ウィック。
手紙には「車ばかりじゃなくて、気持ちを切りかえて・・」

しかーし！ガソリンスタンドで絡まれたチンピラが
家を襲撃！子犬は殺され、愛車のムスタングまで
奪われてしまう。

子犬も愛車も奪われ、ジョン・ウィックの怒りが爆発。
彼を襲ったチンピラのパパは、ロシアン・マフィアのボス。
パパは言う
「おまえはとんでもない奴を怒らせた！
　かつては化け物の名を持つ殺し屋だった。
　しかし、化け物すら殺せる男だ。おまえを絶対に殺しにくる。」

実は、ジョン・ウィックはブギーマンと恐れられる伝説の殺し屋。
結婚し足を洗った身だったが・・・。

「マトリックス」などのアクション・コーディネーター
チャド・スタエルスキーの初監督作。

ジョン・ウィックについてビビりながら語るマフィアのボスと
ジョンが地下に隠していた武器を床ぶっ壊して取り出す
シーンがカットバックするところで超あがります。

サニー・チバが大好きだったというキアヌのアクションが炸裂！
ロシアの特殊部隊の格闘術システマをベースにした武術を展開。
銃をリロードしながら次々敵を倒す際の立ち居振る舞いも見事！

ガン＋カンフーで、ガンフーという
新たなスタイルで悪党７０人以上を殺します！

ジョン・ウィックもよくできたキャラですが
他のキャラクターも面白い。
ディナーを予約するとやって来る死体処理屋
かつての仲間だったウィレム・デフォー演じるスナイパー
殺し屋の常宿となっている変なホテルのフロントマン
女殺し屋、東洋人のおっさん・・・

マッスルカーとガン・マニアは必見！

６９年型フォード・ムスタングを盗まれ
ジョン・レグイザモ演じる盗難車転売屋の所に行くと
レグイザモが、６８年型ダッジ・チャージャーをいじっている。
マックイーンの映画「ブリット」で
映画史に残るカーチェイスを繰り広げたのが、この２台なのだ！

次々と違う銃を手にし、用途で使い分けるジョン・ウィック。
あまり映画にも登場しない銃をたくさん見ることができる！

ハンドガンでは
Heckler & Koch P30L、グロック２６
ライフルでは、ステルス・レコン・ボーイスカウトA1
Coharie Arms CA-415

ポンプ式の水鉄砲のようなショットガンは
ケル・テックCNC KSG
というググってほしいですが、
どれも最新のデザインの変わった銃ばかり。

どうやら、ジョン・ウィックは海兵隊の出身のようで
シャワーのシーンで背中に
「Fortis Fortuna Adiuvat」とタトゥーが見える。
これは「FortuneFavors the Bold」
「幸運は勇者に味方する」というハワイ・カネオヘ湾米軍基地に所属する
海兵隊のモットーだそうです。

こまかいところも気にしてみると、何倍も楽しめる映画です。

　

マフィアの馬鹿息子役は
イギリスの俳優アルフィー・アレン
この人、ミック・ジャガーやワンダイレクションのハリーに似た
放蕩息子顏が役にぴったり。

アクション・シーンは抜群にかっこいいが
アメリカ版は、ロシア語の部分の英語の字幕が
ネオンのような出し方が
おしゃれでこれまたかっこいい！

ダメだった点をいうと
最初に襲われる時、不意を突かれてにしても
伝説の殺し屋としては弱すぎない？って点。

馬鹿息子を殺すシーンが顔も見せず、あっさりしすぎていて
馬鹿息子殺したことに気づかなかった。

だめなとこはそんなところですが、
痛快なアクション活劇です！

☆☆☆☆1/1 ハンドガンシリーズグロック26 10歳/マイクロエース