お付き合いのある会社先での出来事です。

 

社長の言葉(方針)に対して「そんなことは聞いていないよ」「そんなことできっこない」挙句の果て、「そんなことは教えてもらっていない」と言われるリーダーの方がいらっしゃいました。

 

私は、人に何かを指導するにあたり「教える側が全ての責任をもって教えなければならない」と言うことを指導の基本の条件としています。あくまでもそれは教わる側がある一定以上のレベルに達しているという前提の話です。

 

つまり何が言いたいのかと言うと確かに上司(この場合社長ですが)の言うことの無理難題や一見、「無茶な」と言う内容に対して盲目的に納得はしかねると思いますがその上司の「言」に対して「逃げる」のか「立ち向かっていくのか」の姿勢の問題をまず、問いたいのです。

 

「逃げる」と言うことは100%否定の考え方で望むことです。「そんなバカな話があるか」「あの上司がまた言ってるな」と自分を慰めるだけでは何も生み出さないのです。「立ち向かう」とは「私は無茶だと思うけど上司は何か根拠があって言っているのかな?」あるいは「自分が納得するまで挑戦してみよう!」と言う姿勢です。この場合、立ち向かう側の成長は、かなり望ましいレベルに達します。

 

そもそも「逃げる」姿勢の者にいくら何を教えようとしてもそれは無駄なことです。まず、「逃げ」の根性を根本的に変革し直さなければならないのです。「立ち向かう」姿勢の者には教える側(上司)も徹底的に教えなければなりません。この際、よく言う「自分で考えろ!」はタブーです。


わかっていない人間が自分で考えてもロクな答えにたどり着けません。お付き合いの先の社長も冒頭にあるような「言」をした者には厳しく対処するようアドバイスしました。但し、発展的な前向きな質問をする者には懇切丁寧に今後、時間を掛けて「納得」を促し、できる限りの「協力」ができるようにします。

 

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