https://archive.md/1pZV6

『問題の星は、欧州宇宙機関(ESA)のガイア衛星が観測した特異な星系にあります。この星系にある恒星は、重さが太陽より少し軽い0.93太陽質量で、構成する物質も太陽とほとんど同じという、典型的なG型矮星(わいせい)です。

しかし、その星には質量が約10倍もある謎の伴星がありました。恒星と伴星の間の距離はちょうど太陽と火星と同じくらいの1.4天文単位で、188日ごとに公転しています。ほとんどの天文学者は、謎の伴星がまったく放射線を発しない暗黒の星である点から、その天体の正体はブラックホールであると考えており、この星系はブラックホールの周りを恒星が周回する単純なケースだろうというのが大方の見方でした。

しかし、この説には不可解な点があります。それは、ブラックホールは巨大な星が死んでできるものであるため、問題の星系ができるには、太陽のような星とそれよりさらに巨大な星が同時に誕生する必要があるという点です。理論的に絶対あり得ないというわけではありませんが、そうした天体同士が何百万年にもわたってお互いの目と鼻の先で軌道を維持しつづけるというシナリオを実現させるには、並外れた微調整が必要なので、他の可能性を考慮する必要があると主張されています。

今回、2023年4月18日にプレプリントサーバー・arXivで発表された論文の中で、研究者らは「謎の天体は、実はダークマターの塊かもしれない」との理論に挑戦しました。

ダークマターとは、銀河の質量の大部分を占める目に見えない物質で、正体はまだ分かっていません。多くの理論モデルでは、ダークマターは銀河中に均等に分布しているとされていますが、ダークマターが集まって塊になるとするモデルもあります。

そうした説のひとつが、「ダークマターは新しい種類のボソンではないか」という仮説です。ボソンとは自然界の力を担う粒子で、例えば光子は電磁気力を担うボソンです。素粒子物理学の標準モデルで知られているボソンは限られていますが、原理的にはもっと多くの種類のボソンが宇宙に存在することも有り得るとされています。・・・』

こうして「ダークマターというミステリーの正体さがし」はまだまだ続くのでした。

ちなみに宇宙にはまだ我々が理解していない事がいっぱいある模様。

そうして この事は本当に素晴らしい事であります。