なぜ、時間は前にしか進まないのか?「わかっていること」と「わかっていないこと」
『・・・小さい素粒子になると、時間の流れる方向はたいていどっちつかずになるらしい。たとえば、電子は光子を放出することもあるし吸収することもある。
クォークが2個合体してZボソンになることもあれば、Zボソンが崩壊して2個のクォークになることもある。
ほとんどの場合、素粒子が作用しあう場面を見ただけだと、この宇宙で時間がどっちの方向に流れているかはわからない。でもわかる場合もある。
時間が前に進むか後ろに進むかで違ってくる素粒子の相互作用が1つあるのだ。
WボソンとZボソンが伝える、原子核の崩壊を引き起こす弱い核力は、1方向の時間の流れを好むのだ。
細かい話は理解できなくてもさほど問題ないし、そもそも違いは小さいけれど、実際の話だ。
たとえば、クォーク2個が強い核力で結びついているとき、クォークどうしの組み合わさり方には2通りある。
弱い核力を使うとその組み合わさり方を変えられるのだけれど、一方に移るほうがその反対に移るよりも長い時間がかかる。だから、そのプロセスを写したビデオを逆再生すると、ふつうに再生したときと違って見えるのだ。
それが時間とどう関係があるんだろう? 正確なことはわかっていないけれど、何か役に立つ手掛かりのにおいがする。』
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プランクレベルに至ったBHはもはや後戻り(=ふたたびBHの質量が増える事)はない。
これは「ホーキング放射が時間に対して不可逆反応」になっている事」を示している。