倉本聰さんの点描画とやすらぎの刻展、を観た。
副題に、森のささやきが聞こえますか、と書かれていて、彼が画を描いていることさえ知らなかったから、興味を惹かれたのだ。
思いの外繊細な画の数々とそこに添えられた言葉が深い。
新型ウィルスに右往左往している現代人を、森の住人はどのように眺めているだろう、などと思いながら。
春夏秋冬を繰り返し、生まれ成長し老いて枯れ、そしてまた再生する。
人も同じなのだろう、今老いの入り口に立ち、その先が近づくにつれて、人も自然の中で生きている、いや生かされている生き物のひとつにすぎないのだな、と。