老いのうた(2) 「永訣」 やがて は やがてなのです 列車がいくつもの駅にとまり やがては 終点に着くように 車窓に流れるのは 春は春 君の家にも春はきて 夏は夏の 僕の家にも夏はくる 秋は勿論 秋の景色で 冬は冬で春への 寛容と忍耐で白くなる 始まりは終わりで 終わりは始まりだと 思う その思いも やはり やがて はの終わりがやってくる それは 終点でないから 終点なのですと 難かしいようで 至極簡単な 結論なのだ