あっ、週一のサイクルを早速守んなくてごめんなさい・・・
で、今回のコラムでは、小難しく書いてあるビジョンについて、簡単に解説いたします。
まず最初の「活動目的の前提」
ここに書かれていること―ワグネリアンとしての活動目的―を前提として、僕たちはビジョンの検討を行いました。
ですので、この前提が頭になければビジョンをよんでもしっくりこないだろう、ということで
仰々しく最初にこんなものをおいてみました。
まあ当たり前のことが書いてあるだけじゃん、という言う人もいるでしょう。
ですが、特に後者の
「演奏会に訪れるお客様を楽しませる」ということを、
"当たり前のこと”として実践している(あるいは、しようとしている)人はどれほどいるでしょうか?
当たり前のことを当たり前に意識できるように、という思いも込めて書いてあります。
もし、こんなことを目的としてワグネルやっているんじゃない!という人は
ぜひ僕たちにその思いをぶつけてください。何時間でも付き合います。
で本題です。
「移り行く環境の変化に対応するため、革新的な演奏旅行を行う」
これは要するに、ワグネルが今まで売りにしてきたものが、売りとして発揮できなくなった。だから、
何か新しく売りにできるものを探すために、今までどおりの演奏旅行はやらない!
ということです。
今までの売りというのは「上手い」とか「ネームバリュー」ですね。
でも、最近結構上手いアマオケが出現したり
プロも地方にできたり、地方に遠征とかよくやるようになったから
その売りが効果を失ってきてしまったのです。
このレベルなら他のオケでも十分になった。
それじゃ、お客さんは来ませんよね。
実際、前の国内演奏旅行の集客は惨憺たるものでした。
ならば、新しく売りにできるものを探さなくちゃいけない。
そのためには、今までどおりに演奏旅行をやるわけにいかない。
こういうわけなんです。
どう革新的にやっていくかは、これから考えていきます。
今「技術」が売りにならないなら、どうしてもっと上手くなることを目指さないなんだ!
という声が聞こえてきそうですね。
別に上手くなんなくていいと言っているんじゃないんです。
ただ現実問題として、どんなにがんばっても
「アマチュアにしては上手い」あるいは「へたくそなプロ」
のレベルにしかならない。
そんなら、やっぱりお客さんからすればプロで十分、ということになります。
ならば、逆に技術の至らないアマチュアであることに特性を見出せばいいのでは。
そこに、革新性への突破口を僕は感じます。
「アマチュアはプロと違って採算を無視できる」
「アマチュアはプロと違ってお客様に身近な存在になりやすい」
アマチュアであることの強みだっていくらでもあります。
プロがその技術を売りにするなら、アマチュアである俺らはこんなことを売りにしてみよう。
プロの跡をなぞるだけのアマチュアなんて悲しい。
何も音楽の素晴らしさを決める要素は、技術だけではないのですから。
次に行きます。
「訪れた地域への貢献として、その地域の音楽文化の発展に貢献する」
これは、訪れた地域に何か寄与するものがなければ、来た意味がない
ということです。
自分らだけ満足なら、お客さんなんて呼ばなくよい。自己満です。大ホールでやっていればいい。
何か無ければ、お客さんは喜んでくれませんし、演奏会に足を運んでもくれないでしょう。
そんなことにならないために、
訪れた地域に貢献する、
特にワグネルが来たことによりその地域で音楽が盛んになることを目指そう、というビジョンです。
これを達成するために次のようなことを考えています。
まず「地域の人々の視点に立って演奏会やその他の企画を考える」ということ。
自分らがこれやりたい、という一方的な企画を押し付けるのではなく
どんな音楽が好みか、
どんな風にやればノッてくれるか、
地域にちなんだ曲はないか、
そういったことなどを考えて企画すれば、お客さんは喜んでくれるし、音楽の素晴らしさが伝わる。
さらに「音楽未経験者にぜひワグネルで音楽に触れてもらう」
彼らに音楽の楽しさを知ってもらって、音楽愛好家を増やす。
そうすれば自ずとその地域で音楽が盛んになるでしょう。
特に子供は柔軟ですので、すぐに楽しさをわかってもらえる思います。
こんな風にやれば、街で音楽が盛り上がるんじゃないかと考えています。
今まで音楽なんてやったことなかった子が、
ワグネルの演奏を聴いて帰宅して開口一番
「母ちゃん、わしバイオリンやりてえ」
なって言ってもらえたら、演奏旅行が価値あるものだったと言えるでしょう。
最後です。
「ワグネルの発展を目指す」
僕たちの進歩です。
これがない行事はやめるべきでしょう。
成長するためには、ワグネルを客観的に捕らえることが必要です。
それには、演奏旅行での普段と異なる環境が活用できるでしょう。
さらに行くだけでなく、地域の人と関わったりすると、
より自分たちの姿を第三者的に捕らえることができると思います。
演奏旅行は成長のチャンスであると思います。
また、地域の人との関わりというのは
オーケストラの存在意義である社会性を得られる場であると思います。
学生オケというのは、学校所属であることからどうしても社会性が身につきにくい。
ワグネルも社会性のあるオケとはいえないでしょう。
こうした社会性というのが、活動目的の後者のほうにつながって来ることですし、
ぜひワグネルも獲得していかなければならない。
獲得されれば成長したといえるのでは。
地域の人との積極的な交流は、こうしたことのチャンスです。
また、今後やってくる後輩のためにも、成長したワグネルを残さなければならない。
今僕らが充実した活動を行えているのは、偉大な先輩方の素晴らしい遺産のおかげなんです。
長くなりましたが、以上です。いやあ、ながい。
余計わかりにくくなったかも・・・
ぜひみなさんからの、素晴らしい意見をお待ちしております。
