
昔々、魔法使いがいました。
その魔法使いは、綺麗な物が大好きで、自分が使う道具も綺麗でなければ許せない人でした。
ある日大量に仕入れた魔法石。
小粒大粒色々あれど、そのまま飾るにはどれも不格好でした。
しかし、それを通る光の綺麗さを知っていた魔法使いは、光を綺麗に通して輝くようにしようと、丸く固めることを決めました。
でも、丸い物なんて、占い水晶と目玉以外に知るものがありません。
水晶の中に閉じ込めることは不可能。
目玉の中に入れる、ということも難しいでしょう。
ならば、どうしたものかと。
魔法使いは外で色々と探してみることにしました。
普段は通ることのない町並み。
そこで魔法使いは、瓶に詰められた輝く玉を見つけました。
これは何かと訪ねてみると、なんと食べられる甘い固まりと言うではありませんか。
こんなに輝くものが、食べられる。
魔法使いには不思議でたまりませんでした。
お砂糖なんて、紅茶に混ぜる砂のようなものしか知らなかったのですから。
砂糖ならばうちにもある。と飛んで帰った魔法使い。
そして魔法使いが甘い砂糖に魔法石と己の魔法をひとしずく加えて作った魔法玉。
あめ玉の虜になった魔法使い。
その指はいつもこの魔法玉で彩られるようになったとか、ならなかったとか。
あめだまほうだまの物語
