同じ屋号である大阪羽曳野の有名釜揚げうどん専門店の2代目が2005年に東京に進出し、根津にオープン。大阪本店はすでに閉店しており、釜竹はここ東京のみとなっている。
明治43年に建てられたという石蔵を改装しており、外観、内装ともに趣があって、谷根千エリアに溶け込んだつくり。
まさに蔵の中に入っていくようなアプローチの座敷席で、日本酒の写楽グラスからスタート。店主は利き酒師でもあり、日本酒のラインナップからもこだわりを感じさせる。酒が充実しているということは、蕎麦前ならぬ饂飩前のつまみも充実しており、呑兵衛には嬉しい限り。ねぎかつおにあおりいかの炙り焼き、出し巻き卵、鬼いくら、漬物、牛すき煮など、いずれも日本酒とよく合っていた。
締めにお願いした釜揚げうどんと細打ちのざるうどんは、うどん偏差値の低い自分には、主役に足るほどのインパクトはなかったが、飲めるうどん店として、雰囲気を含めて、使い勝手が良いのは間違いない。