新馬場という渋いロケーションで、店前に水槽がある創業70年以上の歴史を誇る割烹料理店。割烹というとハードルが高く感じるが、ここ牧野は、とても身近に感じられる驚きのハイコスパで、水槽ありに旨い店なしの自分の法則を覆したお店。

メニューのバリエーションは豊富で、どれも食べたくなる悩ましさがあるが、まずはポテトサラダを。このポテサラはdancyuのポテサラ100にも選ばれた逸品で、その評価に違わぬクリーミーな美味しさ。魚介類はしめ鯖、白子焼、ホタルイカ沖漬に、欠かせないのは踊り焼き。卓上の七輪で活き穴子や活きだこを焼くのだが、踊り焼きの名の通り、素材が踊り出すほどの新鮮さ。メンチカツやカキフライも美味しく、生でよし、焼いてよし、揚げてよしの3拍子揃った好割烹。














お酒も日本酒や焼酎をしっかりと楽しんだので、体感会計は1万円だったが、1人あたり6500円の会計には只々驚いた。と同時に、以前京急族でありながら、そしてこの店を知りながら訪れていなかったことを激しく後悔するほどのインパクト。2階は座敷になっており、今回は食べなかった鍋を楽しんでみたいと思わせる、この時期にして早くも和食部門マイベストの有力候補に躍り出た。