明治2年創業の老舗といって違和感がない蕎麦店。ビル自体は新しめだが、入口の外観から感じる雰囲気には老舗らしさがある。
店内はテーブル席と小上がりの座敷の構成になっていて、2階は予約制での座敷席らしい。11:30の開店間もなくに訪れたが、すでにほぼ満席でラスト1席に滑り込みという状況のさすがの人気ぶり。
蕎麦は温かいのと冷たいのとメニューのバリエーションはなかなか豊富だが、室町砂場が発祥という天ざるや天もりは初訪だけに外せないので、天ざるに。
ここでいうざるはさらしな粉で、もりは一番粉を指し、天ぷらも別盛りではなく、つゆの中に入っているスタイル。暑い夏でも天ぷらを食べる工夫として考えられたのが始まりらしい。
量自体はさほど多くはないが、出し巻き卵や板わさでビールやお酒を昼飲みする、蕎麦店本来の使い方?が存分にできるお店であり、蕎麦の量云々に言及するのは野暮というものだろう。