先代が千束の地で「正直楼」という遊郭を営んでいたことが店名の由来になっており、昭和25年に創業したビアホールの分店になる。分店とあるが、目当ては本店ではなく分店であり、ソンポーンの前に訪れた。
初めて通る浅草ひさご通りを抜けた言問通り沿いのロケーションにあるが、看板は暗く、店内から灯りがかろうじてもれる程度で、その存在には気づきづらい。
カウンターのみの店内は7,8人も入れば満席のコンパクトなつくりで、マリリンモンローのポスターが貼られているなどレトロな雰囲気に満ちている。
歴史を感じるビアサーバーで丁寧にビールを注いでくれるのは、店を1人で切り盛りするママで、この方が実にチャーミング。うすはりのグラスで飲むサッポロビールは美味しく、その美味しさの半分は、フードメニューはなくとも6Pチーズや都こんぶをサービスしてくれるママの優しさでできている。
食事の持ち込みは自由であり、次に訪れる時は近くの「竹松鶏肉店」でなか焼きを買って持ち込んで、ママのビールと楽しみたい。
正直ビヤホール (ビアホール・ビアレストラン / 浅草駅(つくばEXP)、浅草駅(東武・都営・メトロ)、田原町駅)
夜総合点★★★★☆ 4.0