妹がニューヨークに帰るので見送りに成田空港へ。空港で15時に待ち合わせをしたので、その前にランチでもしようと空港を調べるも、どうにもピンとくるお店がない。

ただでさえ羽田の国際線乗り入れでピンチなのに、この魅力ないテナントでは成田危うし、と勝手ながら思う。
まあ、飲食しに空港へ行くわけではないが、意外と重要なファクターでは。

仕方なく成田近辺でお店を探すと、食べログで3.95の高評価のお蕎麦屋さん「芭蕉庵」が気になった。地図で見ても辺鄙な場所にあるにも関わらずの評価の高さを自分でも確かめたくなり、訪れることに。

東関道の成田ICを降りて、走ることおよそ10分弱。住宅地の一角にあり、しかも通りからも一本入っており、かろうじて看板で分かる程度。

裏側にある駐車場に車を停め、店内へ。外観からはやや古さを感じさせたが、店内は打って変わって結構新しく、清潔感に溢れている。
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ガラス張りの蕎麦打ち場に面したカウンター席に案内される。
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13時過ぎの訪問だったが、本日のそば(せいろ・ごくあら・さらしな)のうち、せいろは品切れになっていた。

親切すぎる女将さんがメニューの説明をしてくれるのだが、どうにも分かりづらく(笑)。その理由は後ほど判明
したのだが、せいろは品切れだがさらしなの鴨せいろはできるのだ。そばとしてのせいろはないが、料理としてのせいろはある紛らわしさ。

よく分からなかったので、おすすめどおりにごくあら(分量が少なめと言われたので大盛に)とさらしなをぶっかけ(海老天付き)をお願いした。

ごくあらは石臼の回転速度を抑えることで、そば本来の甘みと香りを引き出している。そのため、そのままや塩で
最初は食べるのをすすめるのも納得。事実、塩で食すとそばの甘みが一層引き立って、美味しさが増した。大盛で
普通の量なので、男性には大盛をおすすめする。
数量限定で毎月5・10・15・20・25・30日のみ。訪れた日は偶然10日でラッキーだった。
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ぶっかけは、鰹節・のり・おろし・かいわれ・天かすがふんだんに乗っていて、海老天が2本添えられている。さらしなは1番粉であるため蕎麦の香りが弱めで好みではないが、こういう様々な具を受け止めるには逆にくせがなくて
いいのかもしれない。そばもよく締まってピンとしており、つるっと口の中に入ってくる気持ちよさ。
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食後には蕎麦くずもちがあり、吉野の本葛を使用するなどのこだわりが感じられる。
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そのこだわりは当然そばにもあり、芭蕉庵のそば粉は北海道の音威子府(おといねっぷ)の無農薬そばを使っているそうだ。
今月には開店以来10年越しの悲願のそばの産地音威子府村を訪れるそう。

成田空港を車で利用する際には覚えておいて損はないお店です。


芭蕉庵 そば(蕎麦) / 成田空港駅

昼総合点★★★★ 4.0