　週末、建築の絵を自由に描いたりしてゆっくりと過ごした一日だ。何かを設計するのに才能があると思って建築デザインの道を選んだ。だが、今でもはっきりと覚えているのは子供の私が好きなのは建築ではなく飛行機だったということだ。

　中学校の頃、アニメ「戦闘妖精雪風」を観て、初めて飛行機に興味を持つようになった。空を飛んで雅やかな航跡雲を残った戦闘機の姿に惹かれ、航空機デザイナーになろうとしていた。

　戦闘機パイロットにもなりたかったが、眼鏡を外したら生きられないので断念した。

　その時は、想像した架空機をモデリングするのに没頭して、ゲーム「Simpleplanes」で自分の設計を目に見える形にした。一日中にゲームをやることを納得できない家族からの反対があり、学校の成績を維持するのも大変だった。にもかかわらず、私は依然としてひたすら創作し続けて、夢を諦めなかった。

　子供の頃の夢は、自分が設計したかっこいい飛行機に乗って空を飛ぶことだった。

（個人の得意作だ。）

　賢明な母親のおかげで、想像力があるという生まれつきの才能が見出された。「ただ時間を無駄にするゲームではない、絵を描くことや文章を書くことと同じなんだ。」と、家族を説得した。

　私の才能を開花させるために、アメリカの高校に進学することになった。

　そして、コロナに遭った。

　高校もオンライン授業に切り替えて、かつてないほどの時間を手に入れた。

　飛行機を設計するのは専門性が極めて高い分野なので、乙女心で設計した美しき飛行機には芸術性があったが、実際に飛べるか否かは別の話だ。飛行機は美しく設計されたので飛べるというわけではなく、飛べるように合理的な造形となっているので美しく見えるものである。

　アニメや映画で登場した、私は好きなかっこいい架空機は所詮偽物なんだ。一人で考える暇があるからこそ、私はその事実を知ってしまった。

　コロナのおかげで、将来の夢を見直す機会が与えられた。航空機デザイナー、あるいは航空エンジニアになるのを諦めたが、自分のアイデアを世界中に発信し、創作すること自体は絶対に諦めないんだ。

　その後、建築デザインに向かって進み始めた。

昔の夢は空を飛ぶということ