夜だった。 -8ページ目

夜だった。

大体において


呆れられているのか、うざがられているのか、困られているのか、たぶんぜんぶだとおもうのだけど、案の定、レスポンスがない。でももう一度荒れたので、特に感情もない。凪。むしろやっぱりか、というかんじ。わたしもこれ以上、ネガティヴな言葉を受信したくはなかったし(こちらの身にもなってほしい。ってこれだいぶブーメランか。)これで良かったのかもしれない。

ただ、忘れられなければそれでいい。忘れないで。わたしがあのひとのことをもうほとんど思い出せないように。

こういうとき、仕事をしているほうが楽なのかもしれないとおもった。わたしがめちゃくちゃに荒れるのはお休みの日だ。

ほんとうにアレすぎるのだけど、今日はたすけてと繰り返す自分の声で起きた。夢を見ていた記憶はない。なにから、誰に、たすけて欲しがっているのか。まあ誰にというところはわりとはっきりしているか。
わたしが眠っているあいだにわたしが助けを乞うているというのは気分が悪いものだ。わたしはというと疲れて帰宅し、ただ暴食をして、化粧も落とさず、お風呂にも入らず、そのままばったりと眠っていたというのに。まいにちまいにち浅くて質の悪い眠り。目覚めは最悪。煙草もここ数日、ぜんぜんおいしくない。


きのうは死んでしまった先輩のことを思い出していた。とてもよく似た、わたしの記憶の中の先輩と同じ色の服を着たひととすれ違ったのだ。緑色のカーディガンに白いシャツ、ボトムは黒。おかっぱが伸びたような黒髪。ほとんど本人だった。すごくすごくびっくりした。
わたしはもうとっくに先輩よりも年上になっている。自殺だとは知っているけれど方法は知らない。彼女の死によって、まわりのひとがどんなふうに揺さぶられたのかわたしは見ている。でも、それだけ。それぞれにそれぞれの生活がある。彼女の死も、あの彼女の死も、一秒一秒すすむ生活の中では置いていかれる。あの子のミスは、そこに気付けなかったところだ。
でも。わたしは、こんなふうにたまにでいい、わたしと似た背格好のひととすれ違ったり、たとえば空気の変化で季節に気づいたり、そうした瞬間にあのひとに思い出してもらえれば、それでいい。いまのわたしたちの関係には、この願いすらも高望みだとはおもうのだけど。