母の初盆のために、県外にいた妹と一緒に帰った。


お盆の供養が終わった日の夜に、近くにある祖父母の家に妹と一緒に歩いて行った。


行きは夕方で明るくて、ふたりでいろんな話をしながら向かった。


祖父母の家で、母の話はあえて誰もしなかった。

ただ私のことを母に見えたのだとそう言って少し涙を浮かべる瞬間が少しあったくらいだ。


気づけば20時になっていて、そろそろ帰るね

と駐車場が家の中から見えないことをいい事に、祖父母には車で来たから大丈夫だよと嘘をついて、また妹とふたりで歩いて帰った。


帰り道の小川の水の音に少し不気味さを感じて、すごく怖かった。でも言ってしまったら、怖いことを認めているようで言えなかった。その空気を察してか、妹も怖いことなど口には出さなかった。


帰り道も終盤となった、そんな時。


妹がこれまで抱えていたことを話してくれた。


死にたいのだと。ずっと死にたかった。


お母さんがどんな風に、どんな気持ちで、なぜ死んでしまったのか。


それを考えたら、今こうして生きていることが申し訳ないのだと。


普段、悲しい、辛い気持ちなど見せたことない妹からは考えられない意外で悲しい本音だった。


なんと言えば分からなかったが、私も母が亡くなって数ヶ月後には、毎日死にたいが口癖だった。


うつ病だったんだろう。


そんな妹もまたうつ病なのだと思った。病院に行けと言った。話を聞いてもらえるだけでも気持ちは違うよ、と。


どうか死なないことを祈る。


幸い、妹と一緒に住んでくれてる人がいるからまだ安心はできるが、母と同じように独りぐらしになったなら、ね。


後悔しないために、明日はいないかもしれないと思いながらひとりひとりと向き合って付き合っていこうと思った。


家族はもちろん、友達、職場の人、仲良い先輩、後輩。


私にとって大切な人。死んで欲しくない人。


みんなが生きていることに安堵して、感謝して、明日への不安は消えることはないけれど、大切に生きていこうと思う。



長生きしてね。