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話題の映画を、封切2日目に観てきました。
(3月30日が公開初日でした。)
映画のタイトルは、「ペンタゴン・ペーパーズ」です。
近所の「イオンシネマ」では、上映していない為、
「TOHOシネマズ 八千代緑が丘」まで足を伸ばしました。
(場所は、東葉高速鉄道の八千代緑が駅です。)
アメリカのニクソン政権時代(1968年~1974年)の、
新聞社を舞台とする、ドキュメンタリー映画でした。
不都合な事実を隠蔽しようとするホワイトハウス(米政府)側と、
真実を暴き、読者に知らせようとする新聞社側の闘いが描かれています。
(新聞社のモデルとなっているのは、
どうやら、「ワシントンポスト」のようでした。)
国(アメリカ)が隠していたのは、
ベトナム戦争で、アメリカが大苦戦をしている事実でした。
(米軍兵士の多くが、連日のように戦死していたにも関わらず、
戦争自体は、優位に進んでいると発表していたのです。)
(国のメンツの為、ベトナム戦争から撤退できずにいました。)
(まさに、「大本営発表」に似ています。)
新聞社は、ペンタゴン(アメリカ国防省)の機密文書を持ち出し、
スクープ記事として発表しようとします。
一方、ホワイトハウス側は、司法権力までも使いながら、
新聞社の自由な言論(発表)を、弾圧しようとします。
こうした状況は、今のトランプ政権にも通じる所があるので、
より一層、アメリカでの関心を集めているそうです。
アメリカと言う国が、その成り立ち上、
「言論の自由」を最優先していることが伝わってきました。
それに対して、日本と言う国は、
こうした面で、大きく出遅れていると感じざるをえません。
また、当時の新聞社が、限られた時間の中で、
新聞(朝刊)を作成する過程が、実に興味深かったです。
原稿を見ながら、一文字一文字、活字を拾って組み合わせ、
それを、溶かした鉛を使い、版に仕上げていきます。
所謂、製版作業ですが、これが実に、職人技なのです。
そして、製版が終わると、
その版を巨大な輪転機にかけて、一気に印刷していきます。
今は、印刷技術が、飛躍的に進んでいるので、
こんな面倒なことは、やっていないと思います。
しかし、こうした苦労が文面に宿ると言うか、
より格調の高い記事が並んでいるように感じました。
刷り上がったばかりの大量の新聞が、
自動で運ばれていくシーンは、すごい迫力がありました。
(昔は、当たり前の風景だったのでしょうが。)
他にも、見応えのあるシーンが満載で、
とても感動する映画でした。
(さすが、スピルバ―グ作品です。)
エルダー料金(60歳以上)で、
1100円だったことも嬉しかったです。

ペンタゴン・ペーパーズ
監督 スティーヴン・スピルバーグ
脚本 リズ・ハンナ
配役 メリル・ストリープ
トム・ハンクス
サラ・ポールソン