「マネーボール」を、やっと観ることができました。
(主演は、ブラッド・ピットです。)
原作は、マイケル・ルイスという人が書いた、
同名の「マネーボール」という本です。
但し、この原作は、小説ではなく、
実在の人物の仕事面を描いた、ビジネス本のようなものです。
野球は、確立論の中で語られるべきと言う、
所謂、「セイバーメトリックス」の解説書でもあります。
アメリカにおけるメジャリーグ(プロ野球)の世界でも、
旧世代的な考え方がはびこっていました。
金を使って、いい選手を集めることだけが、
強い球団を作る手段だとする考え方です。
(しかし、これでは、一部の球団だけが、
常に優勝を争う、偏った体制となってしまいます。)
これに対する、アンチテーゼとして生まれたのが、
「セイバーメトリックス」の理論です。
「セイバーメトリックス」を研究し、実戦に活かすことによって、
年俸の低い選手を集めたチームでも、金持ちチームに勝つことができます。
(とても興味深い内容です。)
今回の映画では、実際に、
この「サイバーメトリックス」を球団運営に持ち込んだ人物が主人公です。
その人物こそは、現在も、
アスレティックスのGM(ゼネラルマネジャー)を務める、ビリー・ビーンさんです。
映画では、残念ながら、この「セイバーメトリックス」についての、
詳しい解説は、描かれていません。
世の中は、野球好き(野球理論好き)ばかりではないので、
これは仕方のないことなのでしょう。
ビリーは、スター選手としての将来を嘱望され、
高校卒業時に、人気球団(メッツ)のドラフト1位指名を受けます。
彼は、大学(スタンフォード大学)への推薦も決まっていて、
進学かプロ入りかで迷うのですが、結局、ドラフト指名を受けます。
そして、残念ながら、選手として大成することはできませんでしたが、
様々な挫折を経て、GMとしては大成功を収めるのです。
こうした彼の、半生の「揺れ」を中心に、この映画は描かれていて、
それなりに面白いなと感じました。
(「人間ドラマ」という感じですね。)
一方、「サイバーメトリックス」につていは、又、
別の表現方法で、紹介して欲しいなとも思いました。
(せっかく、興味深い理論なので。)