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「Shall we ダンス?」の映画で知られる
周防正行監督の新作「それでもボクはやってない」のDVDを借りました。
(いつもの「TSUTAYA」です。)
「痴漢の冤罪」というのがテーマになっています。
電車を利用する男性にとっては、身につまされると言うか
誰もが、いつ巻き込まれてもおかしくない問題です。
(まさに恐ろしい話です。)
(主人公に親近感を覚えながら、観てしまいました。)
と同時に、日本の警察や裁判所の組織はどうなっているのかと
怒りを覚えました。
捜査にしても審判にしても、
全てが「やっただろ(有罪)」という前提で進んでいきます。
日本は自由国家だし、国民の生活は守られるべきと
漠然と思っていたことが、一気に瓦解してしまったような気がします。
頭のいい人が裁判官や検事になります。
でも、頭がいいからと言って(勉強が出来るからと言って)
人を審査する力が強いとは言えないのではないでしょうか。
論理的になればなるほど、事実との隔たりが広がっていく
そんなことも実感しました。
若い主人公には、余りにも厳しい試練が待っていました。
(まさに「集団イジメ」の世界です。)
(「魔女狩り」ですよ。)
結論は書きませんが、この話題作を観て
まだまだ人間社会は未熟なんだと、心から思いました。