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実は、「タラテガ・ナイト」と一緒に
DVDをあと2本借りていました。
1本は「グアンタナモ、僕達が見た真実」という映画です。
(もう1本は、トム・クルーズ主演の「コラテラル」でした。)
この、「グアンタナモ~」という映画は
とても重たい内容で、心に深く突き刺さる物でした。
人間が極限の状態に置かれるとどうなるのか、
そんなことを考えさせらる社会派の作品です。
2006年、ベルリン映画祭で銀熊賞(優秀監督賞)を獲った作品だそうです。
ストーリーはイギリス国籍を持つ20歳前後の若者が
パキスタンに旅行で行く途中、
たまたまアフガニスタンに立ち寄る所から始まります。
ちょうど9・11事件の直後で、
アフガニスタンには、多くのアメリカ軍が進駐してきていました。
彼らは、そこでタリバンの一味として捕らえられ
収容所に送られるのです。
アメリカは国家の威信をかけて、アルカイダの一味を処刑せねばならず、
彼らに自白を強要します。
勿論、彼らにとっては、全く根も葉もない疑いです。
しかし、アメリカ軍は、いろんな状況証拠を等を捏造しながら、追求します。
当然、自白に向けての厳しいリンチも行われます。
彼ら捕虜の扱いは家畜以下で、金網の中で寝泊まりさせられます。
もっと戦争のシーンがあるのかと思っていたのですが、
全編が、このリンチの連続で、本当に嫌な物を見せられたと言うか
とてもショックでした。
人間って、組織として機能するとなると、
こんなにも残酷になれるのかと暗い気持ちにもなりました。
そんなことを考えさせらえる、とても重たい作品でした。
だから、なんだか、軽はずみに感想を書くことが
とても無神経にさえ思えてきます。
でも、この映画で表現されたことは、
間違いなく真実に基づく物だと感じました。
大国アメリカの負の部分と言うか、もう一つの面を見せられた感覚です。
嫌、これはアメリカだけの問題ではなく、
日本だって中国だって、どこだって起こる可能性があります。
その為には、常に見識を蓄え、間違った一つの方向に進むことを
避けるような力を出すことが大切だと思います。