彼女の母に出会う機会が偶然にせよ起きた。


彼女の働くBARにたまたま訪れていただけなのだが私の本性を見抜けなかったようで安心した。


その気になれば彼女とお母様の幸せな眠りを脅す事など容易いのだ。
目と鼻の先にある彼女の家を望遠鏡のレンズ越しから見つめ犯行に及ぶ機会を窺う私は今日も横の鞄の中にロープとガムテープを忍ばせ明日も何食わぬ顔で生活し普通の人間の中に紛れ込んでいる。


怪しい影、不穏な闇を心の内に隠し彼女の握ったサンドイッチを食べまた美しく新しい手を探さなくてはいけない。


万が一誰かにバレたとしても私の能力で跡形もなく始末するだけだ。


少し眠る事にしようか。
空が明るい、天井の蛍光灯が煌々と照らす室内はとても静かでただ炬燵の赤外線の放つ音だけがせわしなく鳴っている…


缶ビールの残骸が部屋を埋め尽くしこの瓶の酒ももうなくなりつつある。


ちゃんちゃんこを着る私はもう雪国の住人と化しもはや春の訪れも忘れて雪かきを虐げられる生活を余儀なくされている。


望みが叶うなら夢でいつもみるように貴女を抱きしめ積もり積もった話を永遠と話したいものだ。


ふかした煙も人の顔に見えて、今は孤独を感じる間もなくまた雪を降ろし酒を呑む。


おまえと呼んだ貴女になるべき人を想い私は変わらぬ日々の中で何かを待っている。
こんなブログ一体誰がみてくれているんだろうか?


はたして何かの策略によって秘密裏に僕は動かされているのだろうか?


僕は僕の決めた寿命でもうすぐ亡くなる予定である。しかし自らの意志で絶つのか事故によって亡くなるのかはたまた自分の意志とは裏腹に生き続けるのかまだわからない。


些細な事で怒り大切なモノを失って後になってとてつもない後悔とやるせなさに落ち込んでまたすぐに何もなかったかのように装って僕はずっと泥の中でもがいては水面へと目指して這い上がる。


けれどいくら水面を目指した所で所詮は少しの酸素を吸い込んだだけでまた同じ苦しみを繰り返すだけなのだ。


いつか陸地にあがれるだろうという希望もこの長い苦しみの日々に次第に疲れ果ててしまい自らも泥の一部として生きる覚悟をもつようになってしまった。


もしかしたら浅い沼の中を必死にじたばたもがいているのかもしれない。
しかし当の本人は恐らく知らず、気づいていたとしてもこの世界に長くいた事で別の世界へ移行する事を恐れているのかもしれない。


こんな小さな世界が唯一の場所で僕が生きている些細な世界なのだ。