副題:人生で初めて“自分の体に自分で注射をうつ”経験

 

小学生の頃、学校で予防注射を受ける為に廊下で待っていた時に「ねえねえ、注射痛かった?」と注射を終わったばかりの子に聞き、「どえりゃあ、痛かったぜええ(with うそ泣きの涙)」という定番の決めゼリフをそのまま信じ、アルコール消毒用のガーゼの匂いを嗅いだだけで鳥肌を立てていたこの自分があああ(=>前置き長し笑い泣き)、

 

闘病中の高安病の症状の改善を図る為、主治医からの指示でプレドニゾロンを段階的に減らしていく代わりに、先週から自宅で週1回、免疫抑制剤のアクテムラなるワクチンを自分で皮下注射することになりました。

 

“先端恐怖症”人間なので、高安病の治療と問診の際の血液採取の時も、特に採血して下さる方にこれっぽっちの恨みも無いのに(というかいつも優しい微笑みを見せて下さる看護婦さんには感謝の気持ちしかございませんニコニコ)、必ず右斜め45度の空間を睨みつけ(笑)、注射針の先端から意識を遠ざけようとしてきたので、

 

「注射を一人で自宅で打つなんて出来るの? 

麻薬中毒患者じゃないんだし。

カーテン閉め切って注射している後姿は、映画で出てくるシャブ中患者の定番シーンでしょうが!」

 

と一人突っ込みを入れ、でも怖いので恐怖に慄いていましたが、細長い筒に入ったカートリッジ式の注射だったので何とか初回を無事終了しました。

(こんな感じです:画像はお借りしました)

 

 

初回は病院で看護婦さんの指導を受けながらやりましたが、「皮下注射なのでお腹のお肉をつまんでそこに垂直に打って下さいね」ということでしたが、体重が10Kg以上激減していてウエストがくびれまくっているので、「おなかのお肉、上手くつまめませんね。私のお肉、貸してあげましょうか?」と返答に困るアドバイスを看護婦さんから頂きましたニヤニヤが、何とか自分で注射を終えたら、「うわあ、立派に一人でよく出来ましたね。えらい、えらい(with パチパチの拍手)」と、向日葵の様な笑顔で褒めて頂きました。

(=>念の為、私に”幼児プレー”の趣味趣向は無いです・・・)

 

先月から高安病の患者もアクテムラが保険で適用されるようになりましたが自分の場合は自己負担金額が2万円/月のワクチンなので経済的にも“死者”(!)になりつつあります。

 

仕事は普通に朝9時から夜まで、又、深夜残業や休日での仕事が必要な時はやっているので、たまに突然倒れてお休みを頂く時は(頸動脈の激痛や立っていられない程の眩暈等で)、“へたれな奴!”と周りからは思われているかも知れないけれど自分のミッションはキチンと完遂するように何とか頑張っている毎日です。

 

海外支店の仲間や、来日して頂くお客様から「今回あなたにHelpしてもらい、困っていた問題が解決出来ました。感謝します」という言葉を頂くと、解決を求めている方々に病人の自分だって役に立てているのだという気持ちを持つことが出来、このようなちょっとした感謝の言葉が闘病中の身である自分を支えてくれているのだと思っています。

 

元々、そんなに不遜で威張るタイプの人間ではなかったと思いますが、「人生でつまずいてしまったけれど、それでも何とか前を向いて1mmずつでも頑張ろうとしている人達」へ寄り添える気持ちと、まなざしを持つことが出来るようになれたことは神様に感謝したい照れ

 

急に寒くなってきました。

皆様、どうぞ温かくしてお過し下さいませイルカ

 

p.s.

先週の1129()の夜に東京の日本橋界隈を“浮遊”していたら日本橋三井タワーでTOKYOパラリンピックまで1,000日になった記念イベントということで三色のアギトスカラーでライトアップされていました。

シンプルな三色だけれど、凛とした美しさに頸動脈の痛さもしばし忘れ、ぼおおっと見とれてました。

 

Healthy Regards

Aozora