先週、1年ぶりにコンサートに行ってきました。沢山の人がいる中に行くのはステロイド服用期間中の感染予防上、良くないだろうなあと思いましたが、マスク着用で思い切って行ってきました。


ユリアンナ・アヴデーエワさんというロシアの女性ピアニストで、一番最近のショパン国際コンクールで優勝された方だそうですが、Youtubeの動画でたまたま知って、演奏の雰囲気と、奏でる音の優しさに魅かれてチケットを買って行ってきました。


ピアノのソロだけのコンサートは生まれて初めてでしたが、最初の音をユリアンナさんが弾き始めた瞬間、音が空から降ってきている、という感じを受け、目を閉じると、本当に天井から音符が舞い降りてきているように感じました。そして演奏を聴いている内に、自分のこれまでの闘病生活で荒れた心がゆっくいゆっくり”浄化”されていっているという感じになりました。


あっという間の2時間でした。気が付いたら知らないうちに頬に涙が流れていました。

そして音楽の美しさに心を揺り動かされる気持ちを、難病にかかってしまった自分でも、まだ持ち合わせていることに感謝の気持ちを覚えました。


プレドニゾロン(ステロイド薬)の強い副作用(突然のめまい)と闘いながら、必死の思いで通勤している毎日ですが、美しいものに対して感動出来る気持ちをまだ自分が持てていることに今回気づくこと出来ました。

辛いことばかりじゃない、世界には素晴らしいものがまだまだ沢山あるのだと思いました。

東京のOfficeまで1時間半かけて通勤し、朝8時から夜10時までの仕事で本当に精神的にも肉体的にもギリギリの状態で生きている感じですが、心の栄養を沢山取れば大丈夫、まだまだ頑張れる、と思うことが出来ました。


大動脈炎症候群で闘病中の皆さん、出口の見えない治療で本当に大変だと思います。何で自分がこの病気に選ばれたのか?と何回も思ったことだと思います。でもそんな辛い治療中でも、音楽を聴いたり、映画を観たり、本を読んだりして自然と涙を流すと、少しだけですが気持ちがリセット出来、気持ちが前向きになれるのではないかと今回思いました。


最近の定期検査でCRPが上がり始めて来たので明後日の血液検査ではどうか安定していますように。。。