これまでは飲んだワインのラベルを撮影し、
レタッチソフトでカットアウトして
記事のトップに掲載していましたが、
今後は、それらのラベルを独立した記事として
ギャラリー化することにしました。

さてこちらのクロ・ヴージョ、
飲んだのは少し前です。

造り手はグロ・フレール・エ・スール。
そうそうたる畑の、しかもそうそうたる区画を
所有するグロ一族の一人ですが、
彼のワインは、特にアンヌ・グロのものと比べると
ややお買い得です。

価格が安いイコール、
不人気ということでしょうか。

その理由は、

果汁濃縮機を使用して
過度に人工的な手を加えているとして
熱心なブルゴーニュラバーから
敬遠されているからとも言われますが、
果たして・・・

ちなみに、ラベルには“Musigni”の文字が・・・
それは、このワインが、
Clos Vougeot の畑の中でもMusigni に隣接した
極上の区画の葡萄からつくられている
ことを意味しています。

この表示もかなり微妙な気がしますが、
（ロマネコンティに隣接したリシュブールならば、
Richebourg“Romanée-conti”もOKなのか？とか・・）

それはさておき、お味の方は、

色は赤茶色。
赤みが抜けかかっており、
エッジはやや褐色がかっている。

香りは、初日こそは還元的な香りが中心であったが、
３日目にようやく開いた。

枯れ葉に紅茶、なめし皮といった熟成香が主体で、
奥に果実味主体の香りが僅かに残っている。

酸は滑らかで落ち着きがあり、
タンニンも滑らかで酸との一体となっている。

そしてスパイシーなニュアンスの余韻が
長く続く。

全体的には、

初日は超フラットな味わい。
２日目は果実味が強く調和を失っていたが、
３日目以降はバランスが取れて、飲み頃感が味わえた。

ちゃんと開かせれば
多層的で調和の取れた
グラン・クリュらしい風格ある姿が現れ、
素晴らしい味わいを楽しむことができた。

ヴィンテージは2008と、

そこそこの年数は経ているものの、

今回飲んだ印象からは
まだまだセラーリングが必要な印象。

色々な予備的知識はさておき、

今回飲んだクロ・ウージョ “ミュジニー”は、
グラン・クリュたる威厳の備わった
素晴らしいワインであることは間違いなさそうです。

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◇ワインデータ◇
Gros Frere et Soeur, Clos Vougeot [2008]
クロ・ヴージョ / グロ・フレール・エ・スール
品種：ピノ・ノワール（Pinot Noir）100%
カテゴリ：赤 / ミディアムボディ
国地域：フランス（France） / ブルゴーニュ
Grand Cru
生産者：グロ・フレール・エ・スール
（Gros Frere et Soeur）
インポーター：(株)ラック・コーポレーション
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クロ・ヴージョ “ミュジニー” 2008 / グロ・フレール・エ・スール