先日、転職を経験された方のお話を聞きました。

その方曰く、年収が以前の倍以上になったとか。



でも、決してものすごく能力があがったとか、特別な

ことをやるようになったとか、そんなことではない、

とおっしゃっていました。



では何が違うのか。



それは


「きっちり実力を評価し、その対価を支払う仕組みが

あるかないか」


の違いだそうです。



例え話として、メジャーリーガーの松坂大輔選手の

お話をされていました。



彼は日本のプロ野球からメジャーに行き、年俸は

とてつもなくアップしました。



でも、松坂選手の投げる球が日本にいたころから

ものすごく速くなったかというと、決してそうではない。



選手としての能力は、日本にいた頃とさほど変わらない。



でも、それをきっちり評価し、それに応える仕組み(資金)

がメジャーに、移籍したチームにあったから年俸が

跳ね上がった、と。



なるほどなるほど、分かりやすいたとえです。

確かにそうかもしれませんね。



その方は「転職は何も特別な話じゃないんだよ」

ということをおっしゃりたかったんだと思います。



じゃあ、



もし私が、万年最下位を争い、多額の年俸も払えない

チームの中心選手だったらどう考えるか。

そんなことをふと思いました。



数年間今のチームに在籍し、たくさんのファンに応援され、

支えられて育ってきたとしたら…。



それでも、まっとうに評価され、見合った年俸を払ってくれる

人気チームに行くかどうか。



そんな情況にたったことがないのでなんとも言えませんが、



私としては「ノー」と言いたいです。言います。



金じゃない。環境じゃない。



万年最下位でも、年俸が安くても、そんなチームを愛して

応援してくれているファンが、サポーターがいる。



何とか強くしてサポーターに報いたいと思っている

チームスタッフがいる。



そんな人たちと一緒にチームを愛して、そのチームを

勝たせるために頑張る自分でありたいです。



たとえ最後の最後に資金難でそのチームが倒れるような

ことがあったとしても。



どっちがいい、悪いじゃないと思います。

夢を追いかけるのも素晴らしいと思います。

個人の価値観、ですね。




そんなことをふと思った今日この頃です。