2月中旬に出国してから、早2週間ばかりが過ぎましたが、
あと、しばらく外遊が続きます。
今はホテルではなく、初の試みとして、ゲストハウスと呼ばれる施設に
泊まってみてるんですが、無料のランドリーは、ありがたいサービスです。
さてさて、
1年半ぶりに史上最安値を更新し、1.79ミドルまで値を切り下げたポンド羊ドル。
今日は、長期(月足)チャートを使って、今後の変動を大局的に見てみようと
思います。
ポンド羊ドル 月足
ポンド羊ドルの中長期、すべてのチャートでSTD20がを示し、
BB20は拡張期の真っ最中。
史上最安値付近にあることから、いつ何時、上昇に転じても
おかしくないものの、ここは素直に続落と判断しておきます。
底値の予測は難しいですが、2011年の切下げ幅が再現と
仮定すると、1.8542-0.1316=1.7226
日足や週足チャートにBB20の収束が現われ始めるまでは、
この辺までを見込んでおくのが、いいのかもしれません。
ここで、ポンド羊ドルのレートを司る羊ドル米ドル・ポンド米ドル
それぞれの長期チャートを見てみます。
羊ドル米ドル 月足
週足・月足チャートでSTD20がを示しているように、
BB20は収束状態。
上値が切り上がり、続伸が期待されるものの、この収束が
伸びを抑えるか、もしくは、下落リスクを芽生え始めさせると
予測されます。
ポンド米ドル 月足
ポンド羊ドルと同様、中長期、すべてのチャートでSTD20がを示し、
BB20は拡張期の真っ最中。 レートは
今年に入ってからのポンド(英国)事情は、惨憺たるものがあります。
1月23日、キャメロン首相が2017年にEU残留か離脱かの国民
投票を行うと公表
→このような不透明感はリスクと捉えられる。
1月25日発表の2012Q4GDPがマイナス0.3%
→金融危機以降で3度目のリセッション(景気後退)懸念
→緊縮財政策への批判が高まる可能性
2月20日発表の英中銀金融政策委員会議事録で、総裁を含む
3名が緩和拡大に賛成票を投じたことが判明
→次回(3月7日)、もしくは、それ以降に金融緩和の可能性大
2月22日、ムーディーズによる英国の格下げ
→今後、経済成長が更に低迷し、債務が膨らみ続けることを理由
どれを取り上げても、ポンド売りの材料しかありませんね。
時期早々ではありますが、年末近くには、金融危機の際につけた
史上最安値(1.3500)を割り込むんじゃないか…と見ています。
すると、もし、その際、羊ドル米ドルが0.8000なら、
ポンド羊ドルは、1.6875 あり得そうな気もしますね。