先週の相場を振り返ってみますと、変動幅の差はありますが
米ドル円、ユーロ米ドル、ポンド米ドル、それぞれ米ドル安が示現され、
FOMCに向けた準備週間であったように思われます。
最近の米ドル円相場は、経済指標の多少の強弱に反応を示しません。
それだけ、「FOMCへの注目度が高い」 ということが言えます。
今回のFOMCは、10月に開催されないことからも、先に記した
2つのシナリオ の選択を決定付けることになりそうです。
米ドル安(売り)を誘発するような話がなければ、市場の注目は欧州に
戻され、ユーロ米ドル売りの再開、緩やかな米ドル円の上昇。
一方、(可能性は少ないと思いますが)、第3次量的緩和(QE3)を
公表(もしくは、確実視される示唆)されますと、ユーロ米ドルは高騰、
米ドル円は崩落。
先にも記しましたが、米ドル円の月足チャートを見ると、相場は可能性の
少ない後者シナリオを予測(期待)しているようにしか思えません。
ただし、シカゴ筋(IMMポジション)を見ると、凹凸はありながらも
円ロングは、8月初旬の介入以来、減少傾向にあります。
すなわち、投機筋のポジションは、前者シナリオを支持しています。
まったくもって悩ましいところですが、結果を待ちます。
足下の状況下では、円売り・米ドル買い介入は無いものと
私的には見ています。
介入の条件として挙げられている、『急激な変動』とは、
3月・8月に行われた2度の実績から推察して、
直近、1ヶ月以内に5円以上の円高がある場合
を指しているように思えます。
したがって、次の介入は、短期間に72円を割る時
じゃないか…と。
後者シナリオが示現されるようならば、要警戒(期待?)でしょう。