今回、8月8日のFOMCを冷静になって振り返ると、重要なポイントは

次の2点に絞られるのでしょう。


① 政策金利は、当分(2年間)、上昇しないこと。

② 追加緩和策(QE3)は、次回以降に持ち越されたこと。


相場は、今後、(9月・)11月に向けて②を、徐々に織り込み(米ドル安)、

その公表時、もしくは、過剰に織り込んだ時点が、米ドルの最安値となる

可能性が高いと、思っています。


次回会合は、9月20日、10月は無くて、11月2日。


このことから、10月頃が米ドルの最安値でしょうか。



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英・四半期インフレ報告(8月10日)の要点は、次の2つ


① 消費者物価指数は、今年末、一時的な要因によりピークの5%に、

   その後は、緩和を続け、再来年には2%を下回るようになる。


② 現在、0.5%の政策金利は、来年末に 0.8%に達する。

   (前回、5月時点では 1.7%)


これらから推測しますと、年内利上げの可能性が高いように読み取れ

ますが、経済の後退が鮮明になってきている現況下、はたして、

ホントに上げられるんでしょうか。



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スイス中銀は、スイスフラン高の抑制に向け、流動性を拡大させる

(量的緩和)措置を講じると発表しました(8月10日)。

ただし、為替介入は行わない(行う資金がない)ことも確認されました。



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ここ数日、何度か綴っていますが、

この先、数ヶ月の為替のメインコースは、欧州の財政危機問題でしょう。


この問題絡みの発言・憶測・噂・期待と不安などに応じて、リスク心理の

膨張・収縮が繰り返されるんだろうと思ってます。