昨日は、相場の主役(牽引役)が米ドルからユーロに交代した話をしました。
今日は、その交代劇が、「クロス円(ユーロ円)に、どのような影響を及ぼしているのか」を、観察してみました。
ご存知のように、本来、ユーロ円の需給量は、それほど大きいものではなく、米ドル円とユーロ米ドル、それぞれの高下によってレートが定まる性質があります。
その関係式 :
ユーロ円 = ユーロ米ドル x 米ドル円
この関係から、ユーロ米ドルと米ドル円が、
① ともに上昇すれば、ユーロ円は暴上げ
② 反対に、ともに下落すれば、暴下げ
③ それぞれ逆方向に動けば、微動
となります。
そのことを念頭に置いて、月足チャートを眺めてみると、
黄色部分の主役は米ドルが主役であった期間ですが、上記の③→②→③という変動を示しています。
赤色部分は、現下のユーロ主役期間ですが、③→②(初期)の状態です。
ユーロ円は、今後、②(継続)→③と移り変わってゆくんじゃないでしょうか。