米・雇用統計が終わりました。


統計結果への期待が過大に膨らんでいたことによる失望、また、ダウ平均株価の大きな下落で、米ドル円に売りも生じてますが、ユーロ米ドルも下放れしてますので、中期的な通貨の強弱がほぼ鮮明になったと思っています。


地域別に


北米>アジア>オセアニア>欧州


米国の景気・雇用の回復は、決して強いものではないけど、欧州との比較で優位性が高い。

政策金利上昇の実現より、その期待感を長続きさせることで、米ドルの優位性は保たれる。


日本の内情は、為替に影響なし。

米ドルに対する円安、欧州危機によるクロス円下落が招く円高、この2つの要因の強弱バランスで位置が定まる。


オセアニアは、リスク緩衝度が小さいので高下しやすい。

このことから、「アジア>オセアニア」が「オセアニア>アジア」に転ずることも、しばしば。


欧州全体の財政状況が芳しくない中、16ヶ国の集まりなので、悪材料が一度に現れず、国ごとの小出しとなるのがつらい。

底が見えてこないことによる心理的な悪化が蓄積され、どこかで大崩落する可能性が高い(95年4月の米ドル円のように)。

そこが反転の機になるような気する。



方向性が見えてきたこと、夏休みが近いことから、今週は大相場かも。