今回は、98年10月のロシア通貨危機とLTCM破綻の時の様子


メタボトレーダーの日常-USDJPY_98Oct


10月5日から始まった1週間で、なんと20円を越える暴落


この背景を遡ってゆくと、95年4月のドル安・円高にたどり着くようですね。 ドル安・円高が80円まで進み、そのリバウンドとして、この3年余りで147円にまで高騰。 そこには、政策金利を上げられない日本の円を利用したキャリートレードが仕掛け役を担っていた。


97年、アジア通貨危機

98年8月、ロシア中央銀は対外債務の90日間支払停止を宣言

98年9月、LTCMの破綻(24)

98年9月、米の緊急利下げ(29)


LTCM(ロング・ターム・キャピタル・マネジメント)は、法外な利払いで外貨を集めていたロシア国債に投機買いを行っていたが、ルーブル価値の急落により損失が膨らみ、経営危機に陥った。


「こりゃ、大変だ~」と、市場参加者が、揃って、円キャーリートレード解消に向かい、とんでもない円高を導いたということらしいです。


ここで、興味深いのは、関連する出来事が9月中に起きていたのに、暴落自体は10月に入ってから起きたこと。 その間には、いったい、何が起きていたんでしょうね。

油断禁物(?)って感じです。