世の中には、『虚』『実』とが、混在しています。

虚は実から生まれ、虚を生み、しばし徘徊しますが、最後は実に返ってゆきます。 一方の実は、時折、虚の影響を受けつつも、大筋、実の連続・累積によって変化してゆきます。


何だか、話が、浮世離れしてますねが、FXも似たり寄ったりかもな…と、思いました。


為替レートは、2国間の相対総合力を示す『実』ですが、その変動を扱うFXは、ほとんどが『虚』の世界から成り立っています。

通貨の価値は、国力や実経済、政治力、地勢環境などが定め、重大な異変が生じない限り、短時間で変化するものではないはず。 その価値の上下を、緩急を伴いながら行ったり来たり、それを扱うのがFX。


政策金利や経済指標の発表、要人発言など(これらは『実』)を事由に、為替レートが大きく変動する。 その変動の大部分は『虚』であって、『実』相当分は、ほんの些細な(1・2pips程度の)もの。

ストップ・ロスやオプションがあることを事由にして、為替レートが変動する。 これなどは、まさに『虚』の塊。


『虚』は『実』に返ってゆく。 その術が反対取引(売買)で、売り・買い、いずれの建玉であろうと、遅かれ早かれ、その術を用いることになるんですね。


こんな風に考えてみると、ファンダメンタルズの重要性を再確認します。


大資本家や大投資家は、きっと、虚の部分を資本力で見過ごし、実の部分を捉えているんでしょう。


シストレを行っていると、ついつい 『実』の部分を疎かにしてしまいがちです。 プログラム任せにして、そこへの関心を怠ると、大きな痛手を負うことになる気がしています。


気をつけなくっちゃいけませんね チョキ