私は仕事柄、調べものをしたり、論旨を考えたり、書類にまとめる作業が多いのですが、「作業の精度は 75% 程度で構わない」と、常々考えています。
それは、その程度までに要する時間と、完璧な仕上がりに要する時間とでは、倍・半分も違ってきますから、それなら、1つの完璧より、2つの75%をこなす方が、「仕事がはかどって良い」と、思っているからです。 そもそも、『完璧』というものが、この世に存在するものか…。
そんな考えもあって、早熟な自動取引プログラムを発進させてみたのですが、やはり、相場はそんなに甘くないですね。 初戦は見事な大敗を帰してしまいました。
プログラムの中には、指値幅や取引量を変動させるためのパラメーターが設定されています。 また、使用しているテクニカル・インディケーターにも、いくつかのパラメーターがあります。 そして、取引に臨む時間枠(15分足、日足など)もアウトプットに相違を表すことから、パラメーターのひとつと考えられます。
基本的には、マニュアルであろうとシステムであろうと、これらのパラメーターをトレードに反映していることに違いはありません。 異なるのは、それらをトレード毎に、裁量で変えるか、固定するか。
プログラムの制作中、これらのパラメーターを大きく変えても、アウトプットに僅かな違いしか生じないこともあれば、ひとつの数値をちょこっと変えるだけで、全く異なるアウトプットが生まれることもあります。 また、アウトプットが同じでも、最大ドロー・ダウンなど、途中経過に違いが生じることもあります。
1枚のグラフに収まらず、3分割となって見難いですが、パラメーターを変えてみた様子を、ここに載せてみます。



ロジックはすべて同じですが、青色線と茶色線は、指値幅を固定制にした場合と変動制にした場合、うぐいす色線はテクニカル・インディケーターの数値をひとつだけ変更した場合です。
指値を変えても大差なかったのは不思議。 うぐいす線はリーマン・ショックで大きなドローダウンを作ってしまったのが残念。
現在、稼働しているプログラムのライブ・デビューを果たす前、幾度もパラメーターを組み換え、そこそこの成績を出せるようになったのですが、まだまだ納得のゆく域には達していません。
もうちょっと、パラメーターを調整してみます。