以前、私が思う 『理想的なシステム・トレード』 は、

取引環境の制限を受けず、プロフィット・ファクターが大きくなくとも大量の取引をこなし、小さなドロー・ダウンで、コツコツとプロフィットを積み重ねてゆけるもの

と、書きました。


ドロー・ダウンは、システム稼働中の言わば 『窪地』 みたいなものです。 どれほど大きなプロフィットを期待できるシステムであろうと、稼動の初期に運悪く最大のドロー・ダウンに遭遇し、原資が枯渇してしまっては、もともこもありません。


だから、「システムが長期間のバックテストで 『小さな(最大)ドロー・ダウン』 実績を示すか・どうか」 は、最優先チェック項目と言えるかもしれません。

ここで 「…かもしれません」 と、曖昧なことを口にしてしまうのは、自分の中でとの葛藤があるからです。 この欲を抑え込めれば、確実に 「最優先チェック項目!」 と、断言できるのでしょうが…。


ただ今検証中(製作中)のシステムに、このような結果を表わしているものがあります。

メタボトレーダーの日常-pattern 0706B

バックテスト期間: 99年09月~09年10月

原資: $50,000、 損益: +$551,503、 最大ドロー・ダウン: -$43,381

月間平均取引数: 130回、 月間平均損益: +$4,116 (8.2%)


コンスタントな収益線を描きつつも、11年間で1度だけ、原資の87%のドロー・ダウン。

危険なシステムですが、魅力的。


このようなシステムに後ろ髪を引かれつつ、

  最大ドローダウン÷原資 ≦ 50%

となるものが、理想的なシステムと考えています。