言うまでもないことですが、
「テクニカル指標の数値や形状は、過去の産物であって、現在や未来を示すものではない」 ことは、議論の余地はありません。
したがって、テクニカル指標結果には、しばしば 『ダマシ』 が含まれ、それを基盤にしたトレードの混乱を招きます。 特に、テクニカル指標をロジックの基盤としたシステムトレードでは、『ダマシ』 に遭遇した時、見過ごす以外に対処の仕方はないのかもしれません。
もちろん、この 『ダマシ』 を排除できれば素晴らしいことです。 しかし、そのことへ過大な配慮を施しますと、ロジックの汎用性が失われ、結果的に、トレード回数が減少してしまいます。 すなわち、勝率やプロフィット・ファクターは向上するけど、プロフィットが減少してしまうといった 本末転倒の事態を招きかねません。
そこで、テクニカル指標が生み出す 『ダマシ』 を、ロジックを用いて排除しようとせず、取引手法で対処することが考えられます。 すなわち、些か消極的かもしれませんが、「成行で建玉せず、修正やキャンセルのできる指値・逆指値注文を用いる」 のです。
また、使い方によっては、私的には敬遠してきた 『ナンピン』 や 『マーチンゲール』 なども対応策になりえるようです。
これらを組み入れ、先述の 『ジグザグ』 指標をロジックの基盤にしたシステムの形が出来上がってきました。
今、異なった時間枠といくつかの通貨ペアでバックテストとフォワードテストを行っています。