テクニカル分析ツールは、上昇・下降傾向といった相場の流れを判断する『トレンド系』と、売られすぎ・買われすぎを判断する『オシレーター系』とに大別されます。 それぞれ、実にたくさんの種類があり、どれを採用するか、どれとどれを組み合わせるか迷ってしまいますが、きっと、それらのひとつひとつが、膨大な数のトレードを重ねた末に得られた経験則を数式(モデル)化したもので、その開発者さんたちが費やした時間と労力を想像しますと、頭が下がる思いです。
「どれを使うのがいいのか…?」といった質問を見掛ける機会が多いのですが、それに唯一の答えはなく、各人の取引姿勢や性格にあったものが最適なんだろうと思っています。
また、相場の状況によって、ひとつのツールが得意・苦手な局面(適合する・しない局面)があります。 そんなことからも、多すぎても迷うだけですが、2・3のテクニカル分析ツールを、相互のフィルターとして使用することは有効な活用方法だと思います。
ひとつのツールあっても、通常、言われているような単一の利用方法だけでなく、噛めば噛むほどに、深く知れば知るほどに、さまざまな味が出てくるようにも、奥が深いようにも感じています。
それって、まるで男女の関係みたいですね。
ところで、
愛用(崇拝)しているボリンジャーバンドの特性を活かして、特定な局面で使用するセミ・オート式の取引プログラムを作ってみました。

これはドル円15分足の大ボリン(期間84)と小ボリン(期間21)を表示していますが、大・小の両ボリンジャーバンドを破ったことを確認してから、このプログラムのトレーディングが始まります。
『局面』ごとに、いくつかの値動き『特性』をお話してみますね。
局面① : 拡張初期
大抜けした後、小ボリンと大ボリンの間を往復しはじめます。
局面② : 拡張末期
①が終わりますと、次は、小ボリンの移動平均線と大ボリンの間を往復しはじめます。
局面③ : 平行初期
②が終わりますと、次は、小ボリンの上部線と平均移動線の間を往復しはじめます。
局面④ : 平行末期
③が終わりますと、次は、大ボリンの平均移動線と小ボリンの下部線の間を往復しはじめます。
局面⑤ : 収束期
④が終わりますと、次は、大(小)ボリンの下部線から小(大)ボリンの平均移動線へ向かいはじめます。
これらの特性を踏まえますと、注文と決済が行えます。
上抜けの場合は、ボリンジャーバンドが反転していますので、上記の逆になります。
セミ・オート式といいますのは、これら局面を数式(値)で選定するプログラミングが難しく、今のところ、足(バー)が移動するごとに「既定のパラメーターで継続しますか?」というマニュアル確認を設けているのです。
いつか全自動化してみたいものです