『確からしさ』『期待値』って、夢うつつの教室で天使の囁きのように耳にした覚えのある言葉じゃないですか?


『確からしさ』とは、ある特定な事象が起きる確率

『期待値』とは、さまざまな事象が起きた場合の返り値総計


FXに限らず、あらゆる投資やギャンブル(もっと拡大すれば企業経営、戦争、時には人間(男女)関係まで)の判断と結果は、これら2つの言葉に支配され、それらを高めることに人智は費やされているという見方ができるかもしれません。


たとえば、似て非なる(仕組みは同じ)ものに『宝くじ』があります。


来週11日に抽選が行われる『サマージャンボ宝くじ』には、1等2億円から7等300円まで設定されていますが、純粋な当選の確からしさは

11.11413%で、8.998枚に1つ何等かが当ります。

そして、1枚300円の期待値は140.99円(0.47)です。


ということは、サマージャンボ宝くじ1枚を買った時、夢の費用は約159円ってことになりますね。


前書きが長くなりました、FXを見てゆきます。


『確からしさ』という面においては、ご存知のように、至って単純、丁半博打のように「上がるか下がるか」の50%と考えていいと思います。

一方、『期待値』につきましては、ちょっと複雑で、

   { [ (期待為替変動値)-(スプレッド) ]÷(為替変動値)÷100

     -(スワップ率差)÷100000x(日数) } x 0.8(雑所得税率)

と表わすことができます。


未知数があるため、数値化することはできませんが、明らかなことは、「小幅な為替レート変動を対象にした取引は期待値が低下する」ということ、「時間(月日)の経過とともに期待値は低下する」ということです。


こんな話をすると、「スキャルピングやスワップで益を出している!」といった反対の声も上がるでしょう。

もちろん、それらを否定するつもりはありません。 だって、宝くじで1等が当選した人に、「期待値は0.47ですよ」といっても意味のないことですから。

ただ、確率論というのは、短期的な特異現象を指すものではなく、長期的な場に立って、事象を捉えています。 さて、どうなんでしょう。


一歩退いて考えてみますと、「投資やギャンブルは、その主催元が利益を上げなければ存続しえない」ことは明らかな事実です。 FXでいうなら、業者さんであり、取引先銀行であり、その先のインターバンクが主催元です。 堅実さをアピールしている金融商品であっても、この事実から逸れることはできません(というか、堅実さの上昇とともに、胴元による控除率も上昇するのはおもしろいことです)。


これらのことをしっかりと踏まえ、投資やギャンブルを身近で楽しんでゆきたいものですチョキ