8月に入った相場は、株価や原油価格の上昇を背景にリスク選好が進み、ドルストレートやクロス円は、ちょびっとレンジ・ブレイク感を漂わせていますね。
一方向に動き始めた相場は、「もうそろそろ…」と「まだまだ…」の綱引きとなり、「もうそろそろ」派が大多数を占めても、タイトエンドを衝こうとする「まだまだ」派がレートを引っ張ることが多いので、もうしばらくは、このような状態が続くのかもしれません。
ただ、箸が転んでも値を大きく動かすための事由にしてしまうのが相場、そして、反発速度が早いのも相場ですから、要注意ですね。
さて、そんな相場を横目にしながら、コツコツと自動売買プログラムの製作に取り組んでします。
以前は、「売買ルールさえ、きちんと整えれば、あとはプログラムが自動で取引してくれる」もんだと思っていました。
しかし、いざ、作り始めてみますと、実情はかなり違います。
通信環境や業者さんのサーバー処理能力に大きく左右され、業者さんが独自に設定しているルールにも拘束されます。
そんなことから、プログラムした(意図した)とおりに取引が実行されるかどうかの実験が続いています。
今日は、「指標発表時間ちょうどに両建て注文を行い、約定できるか?」、「約定した場合には、どのようなレートになるか?」を試してみました。
以下は、ISM 非製造業景況指数発表時の実行記録です。
【Experts】タブ
2009.08.05 14:00:35
open #708877 sell 0.10 GBPUSD at 1.6983 sl: 1.7007 tp: 1.6833 ok
Bid price is 1.6980
Ask price is 1.6983
【操作履歴】タブ
2009.08.05 14:00:34
instant order buy 0.10 GBPUSD at 1.6986 sl: 1.6962 tp: 1.7136
2009.08.05 14:00:35
order buy 0.10 GBPUSD opening at 1.6986 sl: 1.6962 tp: 1.7136 failed [Invalid S/L or T/P]
instant order sell 0.10 GBPUSD at 1.6983 sl: 1.7007 tp: 1.6833
request was accepted by server
request in process
order was opened : #708877 sell 0.10 GBPUSD at 1.6983 sl: 1.7007 tp: 1.6833
結果として、買い注文は通らず、売り注文だけが成立しました。
これらから、幾つかの疑問が生まれます。
① 0(ゼロ)秒ちょうどに実行開始するようプログラミングされているのに、どうして発注指示まで 34 秒もかかっているのか?
② 買い注文のレートが 1.6986 なのに、なぜ売値(Bid Price) 1.6980 で約定しなかったのか?
③ 業者さんのルールにしたがい、逆指値は注文レートから 24pips、指値は 150pips、それぞれ離れているのに、なぜ無効なのか?
いったい、指標発表直後の35秒間に、特に34秒から35秒にかけて、どこで何が起こっていたのでしょう
実用化への道は険しそうですが、いつか花咲く日を夢みて