週末は、普段、疑問に感じていることや、ぼ~んやりと考えていることなど(些細なことが多いのですが)を、じっくり調べたり考えたりできる時間があるから、大好きです。
相場が開いている平日は、観戦を決め込んでいても、どこかしら気に掛かってしまって、傾注できないことが多くて。
今日は、『もっとも確実なFX運用法』なんていう、悪徳業者の宣伝文句(?)みたいなことを、考えてみました。
世の中のあらゆることに、『確実!』・『絶対!』なんてことは存在せず、未来のことは、すべて神や天の領域。 まして、FXなどギャンブル性の高い金融商品には、もっとも不似合いな言葉たち。
でも…、だからこそ…、考えてみたくもなるのです。 「どうすれば…」、「何かないものか…」って。
FXとのつき合いが長くなればなるほど、知れば知るほど、考えれば考えるほど、その難しさや厳しさが明らかになってゆきます。
今になって振り返れば、覚えたての頃、かなり大胆(無謀)な取引を頻繁に行っていました(いい経験ですが)。 最近は、石橋を叩いて壊すくらいに、機を待ち続けるようになっています。
こんな性向がエスカレートしてゆくと、無利子のFX口座に預金しているだけのような…なんてことに
そこで、ちっとも新しいことではないのですが、今まで個人的には気に掛けてこなかった『スワップ』を考えてみようかと思ったのです。 それも扱い数量を思いっきり減らして、あたかも外貨預金のような形で。
だって、たとえば、現時点で100円の値を付けている通貨ペアは、将来、200円の値をつけることはあっても、0(ゼロ)円になる可能性は、太陽が大爆発してなくなってしまうくらいに…、宇宙人が地球を侵略するくらいに…、サマージャンボ宝くじが当選するくらいに…、ないとは断言できませんが、何しろ少ないでしょうから。
確かに、政策金利は、金融危機以前より随分と減少しました。
例えば、豪ドルですと、かつての7.25%が今では3.00%(低下率58.6%)。 ただ、一方では、106.92円近くあった値が77.43円まで(27.6%)低下していますから、0(ゼロ)円までの値幅も縮まり、同じ資金で建てられるポジションの量は増え、実質的(スワップレートx取扱数量)には、約25%の低下に留まっていると認識できます。
まえがきが長くなりました。
考えてみた内容を、お話ししてみますね。
【前提条件】
☆ デノミネーション(通貨切り下げ)の施行は想定しない
(2005年、トルコリラは通貨単位を100万分の1にしましたが…)
☆ デバリュエーション(平価切下げ)の施行も想定しない
☆ 崩すことはあっても、将来、現在のレートに戻る
(『絶対』なんて言い切れないけど、「今が最高値」なんてことは…)
☆ 為替レート、スワップレート、スピリットは7月24日現在の値
☆ 資金20万円
☆ スワップ計算期間は半年(183日)
【検討結果】
詳しい過程は省略しますが、「現在の為替レートが0(ゼロ)になっても、強制ロスカットが執行されない」ための取引量調整を行った上で、各業者さんのスピリットを含めて、計算してみますと、軍配は…:
ZARJPYでは
①FXトレード・フィナンシャル: 4,458円 (年率4.46%)
②マネックスFX : 4,440円 (年率4.44%)
③FXオンライン : 3,809円 (年率3.81%)
④フォーランドFOREX : 3,692円 (年率3.69%)
補足: イーバンク銀行の『外貨預金シュミレーター』を使って、同条件で外貨定期預金の利息を計算してみたところ、為替手数料(40銭)が大きく響き、なんと、-2,068円(半年)!、1年預けてようやく2,360円(年率1.18%)でした。 いったい、どういう商売しているのでしょう。
一方、AUDJPYでは
①FXブロードネット(ライトコース): 1,868円 (年率1.87%)
②マネックスFX : 1,860円 (年率1.86%)
これじゃ、あまりにも薄利と思い、0(ゼロ)でなくとも、「為替レートが現在の値の3分の1以下にはならないだろう」 、すなわち、ZARJPYが4.10円以下、AUDJPYが25.87円以下までには下落しないと(「もっとも確実に」という大前提を崩していますが…)、条件を緩和し、再評価してみますと、
ZARJPYでは
①FXトレード・フィナンシャル: 17,832円 (年率17.83%)
②FXオンライン : 15,236円 (年率15.24%)
②Cyber Agent : 15,236円 (年率15.24%)
④フォーランドFOREX : 14,765円 (年率14.77%)
AUDJPYでは
①FXブロードネット(ライトコース): 6,537円 (年率6.54%)
②マネックスFX : 6,509円 (年率6.51%)
さらに、資金を引き上げて100万円!に(おいおい)しますと、
ZARJPYでは
①Cyber Agent : 91,816円 (年率18.36%)
②FXトレード・フィナンシャル: 89,160円 (年率17.83%)
③FXオンライン : 87,607円 (年率17.52%)
④フォーランドFOREX : 81,224円 (年率16.24%)
AUDJPYでは
①FXブロードネット(ライトコース): 35,488円 (年率7.10%)
②マネックスFX : 34,406円 (年率6.88%)
TRYJPYが、新登場
①ODL Japan : 103,800円 (年率20.76%)
①FXトレード・フィナンシャル: 83,304円 (年率16.66%)
さて、お小遣いをまかなうためには、資金がいったいいくら要るのでしょう…。