ほぼ連日のように何処かしらの何らかの経済指標や政策金利が発表となり、相場を賑わせています。
本来、指標は経済の現況や見通しを表わし、政策金利は中央銀行が市中銀行に融資する際の金利を示すものですが、FXに於いては、些かとらえ方が違うように思います。
それらの発表前後に、「織り込み済み」、「影響は限定的」、「予想より強い(弱い)」などといったことをよく耳にしますが、これらの言葉は、単に発表前後、「相場がどのように動いたか(または、動かないか)」の別表現に過ぎず、何らの意味も持つものではありません。
為替は、予想より悪くても上昇することもあれば、予想通りであっても激動することなども、しばしばですから。
それでは、経済指標や政策金利の発表とは、何なのか
行きたい方向へ動くための『事由』、言い換えれば『引き金(トリガー)』の役目、だと思っています。 だから、行きたくない方向へ押すような発表内容であれば、相場は沈黙、それを無視し、「織り込み済み」とか「影響は限定的」などの言い訳をするのでしょう。
いったい誰が行きたい方向を決めているのでしょうね。