同じ通貨ペアーでも、時間単位の違うチャートを比較してみると、それぞれ異なる基調を示しているってことは、よくありますよね。

たとえば、日足では上昇トレンドなのに、時間足では下降であったり。

そんな時、「いったい、どっちに向かうんだろ…?」と、頭を悩ませてしまいます。


このような状況は、『時の壁』が生み出してると思ってます。


この時の壁は、森と木の関係に似ています。

森全体を眺めると、そこに生息している木々の大まかな姿を想像することができ、1本1本の木が集まって、ひとつの森を成している。

これを相場に当てはめると、日足チャートの状況を眺と、今日一日の大まかな値動きが想定でき、時間足チャートのひとつひとつの軌跡が日足チャートを形成しているように。


これを見てください。

メタボトレーダーの日常-USDJPY_1h4h

左: 1時間足チャート(ボリンジャーバンド期間: 24・96)

右: 4時間足チャート(ボリンジャーバンド期間: 6・24)


メタボトレーダーの日常-USDJPY_4h1d

左: 4時間足チャート(ボリンジャーバンド期間:、24・144)

右: 日足チャート(ボリンジャーバンド期間: 4・24)


このように表わしてみると、一見、時間軸の違う値たちがそれぞれ勝手な動きをしていたようでも、実はすべて親密な関係にあることが分かると思います。

『時の壁』の解消方法のひとつです。


また、これを応用すると、綺麗なレンジ相場が続いていて、「よし、ここで反転!」と思ってポジションを建てたら、突如、レンジ・ブレイクなどという事態を回避する手助けになるのではないでしょうか。