『血液検査』と一口に言っても、その項目は『血算』、『生化学』、『凝固・線溶系』、『免疫』、『内分泌・代謝』など様々で、そのオーダーは医師による選択によってなされます

しかし、学生の段階では試験問題に必要なデータが自動的に記載されているため、その選択は多くの学生にとって苦手とするところではないでしょうか

そこで、今回は宮沢先生に『血液検査の見方』を中心に教えていただこうと考えていたのですが、先生のご専門が血液内科ということで、最初に『血液疾患』の『形態学的診断』に関するミニレクチャーをしてくださいました

血球を直に観察する『血液塗沫標本』は一般の臨床医にとっては中々馴染みの薄いものかもしれませんが、病態をわかりやすく教えていただけたので、「ある疾患で何故末梢血の血球がこのように見えるのか」をクリアに理解することが出来、大変勉強になりました

そして、今回のメインテーマである『血液検査』に関しては先生が用意してくださった症例に対してPBL形式で学ばせていただくことになりました

やはり、今回一番盛り上がったのは『血液検査項目』の選択で、予想通り必要な検査が抜けて、不必要な検査をオーダーするという燦々たる結果でした

今回の症例の最終的な診断は、あらゆる疾患を想定させようという先生の意図で、除外診断が唯一の診断法である『ITP(特発性血小板減少性紫斑病)』だったのですが、失敗を通して楽しく『血液検査』について学ぶことが出来ました

宮澤先生、本日は貴重なお話をありがとうございましたm(_ _ )m
[場所] 医局棟5階第2ゼミナール室
[参加メンバー] 加藤、菊野、児玉、張、東邑、中野、濱口、藤巻、松本、大谷、大友、沖久、河野、山口、徳富
こだま