3年前に同じようになったときは、悪化したのに気づくのが遅くて、初救急車を呼ぶはめになりました。
それで、今回は同じ失敗をしないようにとすぐに熱を測ったり、血中酸素濃度を測ったりしました(前回肺炎も併発)。すると、熱が37度8分あり
、慌てて病院に連れていくことにしました
まだ自力で歩けるだろうとたかをくくっていたら、後で後悔しました。玄関から車までの数メートルが、よろよろで、数cmずつしか歩けず、「途中で座り込んだり立てなくなったりしたら私一人ではどうにもならんぞ
」と冷や汗ものでした。
やっと車にたどり着いたと思ったら、今度は助手席に乗れません。原因は、右足の付け根が痛いので、助手席に乗ろうとしても痛くて曲げられず、右足を上に上げられないのです。この時もシートからずり落ちそうになるのにヒヤヒヤしながら、最後は痛がるのを無理やり曲げて押し込みました。
病院に着くと、発熱しているのですぐには入れません。私が受け付けに行って交渉し、外を回って救急出入り口から入ることになりました。
そこへ着くと、長椅子で囲まれ、面会謝絶の立て看板を立てられました。他の人と接触しないように。
しばらく待っていると、看護師さんが来られて問診を受けました。症状の他に
最近家族で誰か県外に行きましたか?
最近県外に行った人と会いましたか?
等、コロナ関連の質問をされました。
自信をもって全て「いいえ」と言えたから良かったけど、もし、県外に行っていたり、県外に行った人と会っていたらどうなっていたんだろうと思います(診てもらえなかったのかな)。
その看護師さんは、偶然、以前うちに介護認定に来られた方でした。「今は看護師をしています」と言われました。コロナ対応で看護師さんが不足していますよね。コロナで大変なときに看護師になっているこの方に頭が下がります。ありがたや~。
たぶん前回と同じ症状だから偽痛風かと思ったんだけど、内科に連れていかれました。「コロナではない」とはっきりしないと外科では診てもらえないそうです。
予約じゃないので、どんどん後回しになり、診てもらえたのは3時間後お昼を過ぎてからでした。待っている間、母は足が痛んで我慢ができないようでした。たびたび「足が痛い」「まだかな」と訴えました。
やっと検査を受けに行くと、痛みでレントゲンを撮るための台になかなか上がれなかったそうで、検査の人がストレッチャーを持ってきました。母は小柄だけど肥満体なので、4、5人がかりで台からストレッチャーに移していました。それまで車イスに乗っていたのですが、「あの痛がりようでは無理だろう」と言われ、ストレッチャーに乗ったまま、次のCTの検査室まで移動しました。
検査後も、空いた診察室でストレッチャーに乗ったまま検査結果が出るのを待ちました。
その間も母は痛がり、何度も大声で助けを呼ぼうとするので、黙らせるために痛いという箇所を私がさすり続けました。何十分も。
母は「手が疲れるじゃろう。ごめんね、ごめんね」と何度も謝りました。「疲れてないから、そんなこと言わんの」と言って、また黙らせました。
検査結果が出たら、「入院するほどではないけど、やはり前と同じ偽痛風」と言われました。でも、「あの痛がりようでは、介護者一人での生活は無理だろう」と、痛みが少し収まるまで入院させてくれることになりました。
病棟に行き母を看護師さんに任せると、私は入院の諸準備をするために家に戻りました。
再び病院に行ったら
なんと、母の足の痛みがすっかり消えてしまっていたのです
何時間も「痛い~、痛い~
」と言っていたのに、私が荷物を取りに帰った2時間ほどの間に。そんなことあります
それまでにしたことは、たった1つ。
そう
、足の痛がる箇所をさすったことのみ。(このおかげだと私だけ思ってます
)
タッチケアで痛みが緩和されるというのを知っていて実践したんだけど、まさかこんな結果になるとは予想もしていなくて、狐につままれたような不思議な気持ちでした。
まあ、良い方に転がったのでいいんですけどね。
私の場合、首や膝の痛みが時々出るのですが、自分でさすっても効果はあるのかな
今度痛みが出たときには、自分で実験してみたいと思います。
ちなみに、母は、私が何十分も足をさすったことも、母自身が「ごめんね、ごめんね」と謝ったことも覚えていませんでした。さらに、痛みがなくなったので何で病院にいるか分からずに混乱して、病院内を動き回り看護師さんに迷惑をかけてしまいました。
ということで、あっという間に退院しましたとさ。めでたしめでたし。