平成20年7月に神社仏閣巡りを始めて、初めて知ったことや驚いたことがあります。
まず1つ目は、神仏習合です。
私が「御朱印というものがある」というのを初めて知り、一番最初に御朱印をいただいたのが「熊野本宮大社」です。職員旅行で行ったので、全く熊野本宮大社について知らなかったため、帰ってから調べてみました。すると、「熊野本宮大社が阿弥陀如来、熊野那智大社が千手観音、熊野速玉大社が薬師如来」とあって、まだ神社初心者だった私には何が何やら?な状態でした。
2つ目は、七福神の中で日本の神様は恵比寿様だけ。あとの神様はインド、中国にルーツがあるということ。うちの近くの神社に七福神があり、あまりに身近な神様だったので、もとは日本の神様ではなかったことにびっくり。
3つ目は、高野山奥の院の墓地。
うちは真言宗だから、高野山の奥の院を参拝したことがあるのだけど、現世では敵味方に分かれて戦った武将たちのお墓が意外に近くにあったりして驚かされます。その武将たちが全員真言宗信者だったとは思えないから、奥の院では宗教も敵味方も関係なくお墓が祀られているということですよね。「これは凄い」と感心したことでした。
4つ目は御朱印。
いろんな神社仏閣に参拝するけど、ほぼどこも「◯◯宗(◯◯教)の人しかダメです」とは言わないですよね。「誰でもOK、来る者拒まず」(最初の頃、日蓮宗系のお寺で断られたことがあり、それで御首題というものがあるのを知りました)。また、逆に御朱印巡りをする人たちも同じで、自分の宗教や宗派に関係なく行きたいところに参拝してます。
こうやって見てくると、日本人って案外柔軟な考え方ができる大らかな国民性なんですね。日本に生まれて良かったわ。私は神社もお寺も好き。それぞれの良さがありますよね。
藤井風さんも、神社仏閣巡りをしてる私たちと似た感覚なんじゃないかと推測してます。ライブで行く先々の神社を参拝されてるし、アジアツアーでは涅槃像のある仏教寺院を参拝されてたし。きっとその土地々々の神様仏様にご挨拶をして、ライブの成功を祈っているんじゃないかな?(これは勝手な私の妄想)
コロナ禍が収まってきて、私も県外の神社仏閣巡りを再開しています。前回、取り急ぎ宮地嶽神社のことをアップしたけど、実は他にも行ってるので、忘れないうちにこれから少しずつ記録として残しておきたいと思います。
P.S.
最近の海外の悲惨な宗教的争いを見ると、どうにかならないかと思ってしまって、今回のようなことを考えてしまいました。でも、今みたいになったのはここ100年ほどで、それ以前は異なる宗教の人たちが共存していたことを知り、先人の知恵を生かせないものかと思いました。今こそ風さんの「帰ろう」の歌詞「憎み合いの果てに何が生まれるの わたし、わたしが先に忘れよう」がしみます。難しいことだけど、これ以上こじれてしまわない内に。