来ました、恐怖のお手紙。

青い光は私の心臓を激しく揺さぶり、気持ちを黒く染め上げます。でも、こんなのはただの序章に過ぎません。恐怖のお手紙が人の心を喰らい尽くすのはここからになります。

もっともっと、心の強さが欲しい。先の見えない戦いに向かう為に。同時に思います。何故わたしはここまで苦しんで、立ち向かっているのでしょうか…

"不幸を求める戦い"

幸せが美味で美しいのは分かります。が、不幸なのにこんなに美味しいモノがこの世界にあるからいけないんです。狡い憎い悔しい。

悲しい悲しい悲しい悲しい



そういう意味だったのか。

体が縛られた様に動かないのは、あの世界で貴方に受けた苦しみを思い出したからなのでしょうね。
逃げてきたこの世界でまた同じ言葉を、何より一番貰いたくない貴方から受け取る事になるなんてね。

時間が長く感じるのは、いつもと違う道を通ってるからでしょうね…

そのときの感情

沢山騒いでる人形達の心なら手に取るようにわかるのに、あなたのことは何もわかりません。あなたも、そんなわたしの事を少しもわからない。どんなに近づいても離れても何一つわからないし変わらない。
そもそも、存在してるのかもわかりません…
存在してないとわかれば、それはそれで夢から覚めた私はとても幸せ。美しくて汚い。

どうなるのでしょうか。全然わかりません。
また戦いが始まるのでしょうか。あなたと私の心の削り合い。向き合ってるだけで少しずつ、寿命が削られる様な想いなのにね。

怖い怖い。
本当に怖い…

恐ろしいです 人のココロは

あなたもわたしも
とてもとても恐ろしいです

いっぱいイノって下さいね。
目が覚めませんように…


ああ、久しぶりです。
美しい痛みですね。この世界では今年何度目になるでしょうか…

みっともない時間が過ぎます。
あなたではなく、自分まで人形になってしまった様です。もしかしたら、初めから人形なのは自分だけだったのかもしれませんね。

枯れた花に水を入れ続けているというよりは、底に穴が空いているコップに水を入れ続けてる様です。

人形に血液を通わせてこの世界を悦しむんです。不純物に触れた肉体は、毒を求める様になるんです。なんと薄汚い事でしょうか…

きっと、この世界にお世話になることが多くなる気がします。きっときっと。
本当に煩い命です。

…偽りであっても恐ろしい力です。
悪魔の力。浸透した"それ"は創り出された光景を支配し、目を閉じたまま運命の時計が歩幅を狭める。恐ろしい化物ですら天使のように繊細になる。

この手にした支配の力。これを果たして強さというのでしょうか…

力の源泉がどこであるのか?
わたしには関係のないことです。

欲望とは"そういうもの"です。
でも訪れる運命はたしかに存在します。
女神が審判を漏らしたように。

少しずつね。
わたしも今いる世界から離れる覚悟をしなければならない。

どんな力を持っても有限な世界です。

よく頑張りましたね。

虚ろなその瞳を今でもよく覚えています。
新しくできたもう一つのその顔は悍ましくも愛しく思えます。この上なく感謝しています。

生かされている。
これだけ精密なのに。よくできてるのに。作り直せないのに。哀しいおもちゃの人形の様です。

一つ一つ、貴方が奪われていく自由。じぶんはそれを見続けなければいけない。そして、最後まで見届けなければいけない。

生命の価値ある瞬間とは、心にあると思いました。
わたしがそう思えた時間の長さだけ、生きていて幸福に思います。
愛しきわたしの欠片です。

花や動物、果物と会話ができなくなった。その時の気持ちとそっくりです。喋りかけてくるけど、わたしには言葉がわからない。

……

夢の如き静寂です。確かに在ったであろう事実や瞬間の光景も、異世界の出来事なのでしょうか。

少し悲しいけど、この曖昧な心や鈍感な気持ちは、強さなのでしょうか。これが強さであるのなら、強さとはなんと孤独なのであろう…

信じたくない。

仲良しになったレンズの蓋…
わたしの全ての感覚が明日というこの瞬間を告げています。そして、苦しみは今宵も増す事になるでしょう。生命としての重さ全てこのわたしを取り巻いていきます。

光があれば同じだけ影もできる。
幸福であればあるほど不幸せも存在する。
戦士は命を落とし、別世界で生まれ変わった。
それでも存在するこの悪夢は続く。無限地獄の様に。
たとえ一人になっても味わい、たたかうことでしょう。


幸福なお手紙が次々に届きます。
貴重な時間です。今も、今迄でも。

激しく揺さぶられた遊具は小人達の心を惹きつけ。夢中にさせます。その光景はとても微笑ましいです。理解するのに少し時間がかかり過ぎました。お手紙や、お話の中では理解っているつもりだったのだけど。



いつもの扉を開けると、天使が壁に背中を預けていました。綺麗な瞳をしています。
わたしの喉元に突きつけられた刃物であった「それ」は、唯一の温度でわたしをまどろみに誘います。異なる時間を刻む束の間の別世界でも、大きな意味を持つものでしょう。

明日も小人と戦士達に笑顔が咲きます様に


哀しい世界に色が灯るのでしょうか。

そう思わせたのはひとつ眺めた脳内の景色。悪魔の薬が見せた、ひとつの幻想世界。鏡に映し出された我が身が示したのは、思いもよらない覚悟の光景でした。悪夢の綱渡り。恐ろしくも、わたしは受け止めなければならないでしょう。目を覚ましたわたしの右上には、たしかに渦を巻いた異なる光が浮かんでいました。

錆び付いた関節に鞭打ち、散らばった肉片をかき集めて、人形を作りました。あなたとわたしの終焉に向ける闘い。いずれが朽ち果てようと、宿命の対決。わたしの後ろに世界はなく、あなたの逃げる世界も閉じて闘いましょう。息の根が止められたもの全てに、今一度命の吹きかける時間が来ました。

・・・

わたしが退いたとき、どの様な表情をするのでしょう。どの様に変貌を遂げるのでしょうか。流れる血を塞き止めた時、優しく愛撫して下さるのでしょうか。それとも、瞳に吸い込まれ、悪夢に引きずり込まれるのか。

今本当に必要なのは、わたしの力です。わたしを駆け巡る力。
飛び回る欠片、吸い込まれた灯火、わたしに力を貸して下さい。

・・・

新たなる世界へ旅立つ準備を始める刻が来たのかもしれません。願わくば、新たなる世界ではひとつだけ、哀しみが少なくなる事を望みます。

ひとつだけでいいから・・・本当の本当に、願っているよ・・・



流した血の量と失った命の数だけ、知った事もあります。
あなたの事を知った様で、わたし自身も新しく得たものもありました。

繰り返される悪夢がわたしにもたらしたひとつの力。無心という力。
さながら根本を奪い去った様な挙動を示しつつ、今のわたしにとって何よりも幸運をもたらす形となりました。

わたしは剣を置き、ぼんやりと腰掛けた。
安らかなる寝息。穏やかな時間。
底のない器は無限大の根源となり、腰掛けたわたしの頭上で永遠に踊り続ける。

かわいい

今のわたしはあなたを受け止める事ができる。束の間であっても、恐怖の無いこの美しい瞬間(とき)。
あなたが人間であろうと怪物であろうと、わたしはその未来に身を委ねることとしましょう。

確実に過ぎ行く時間
身を以て味わう

アラームが鳴り止む。
再構築を続けていた小人たちが次々と命を落としていきます。血の海に沈んでいきます。
そして、無が訪れます。静寂の世界。

不幸のお手紙にも、わたしのアラームは悲鳴をあげることなく、佇む。少し、空気が切り裂かれる感じはしたけれども。

天国と地獄は対極でありながら、限りなく近い世界でもある。わたしとあなたには、それ以外何も無いのだもの。

もう、ほんとうに無理です…
たくさんの命を無駄にして、ごめんなさい
じぶんを再構築してくれた、わたしの欠片すべて、ごめんなさい…