読書 THE WILLPOWER INSTINCT

      By Kelly McGonigal

 

この啓発峰は、アメリカで2013年に出版され世界中で一気にブレークした。身近で、実践できるHow To 本として取り扱われたようだ。それ以来、ここに書かれている内容は世間一般でも一般的な知識として受け取られていると思う。

しかし、知っているというのと、自分で実践してみるのは大きく違う。私自身も、色々な目標を立て、できた時と、できなかった時もある。そして、できた時を思い出すと確かに無意識にこの本で紹介されているいくつかのメソッドを取り込んでいた。

今回、この本の音読はそもそも英語学習と、脳の活性化として行った。他にも英文の本を音読している。1ページ1ページ英語文章を声を出して読み上げる。それに伴い、今回は重要な箇所をノートテイキングに書き出して最後のページまで辿り着いた。

様々な学者、専門家も同様の内容を書いていると思うが、この本の特徴は読み手により身近な環境で行われた実験の過程と結果から実証している。例えば、学生同士、チンパンジーと人間、ダイエットを目標としている人達、鬱になりがちな方々など。

専門分野を知らない一般人でも共感できるような例を沢山書いているので、実践をするハードルが低く感じられる。

Chapter 1~10までと、脳のメカニズムから、目標達成するまでの方法を紹介している。

前頭葉には、欲する指令( I want )・実行する指令( I will ) ・やめさせる指令( I won’)を出す部屋が3つある。セルフコントロールは、この3つの部屋の相互関係を運用するスキルになる。

旧式の考え方だと、目標達成ができない理由は単純に根性論に結びつけていたが、

ここでは、理解不足と適切なやり方の選択が原因。

この本の結論からすると、

 

例えば 目標を 「過食をやめる」 とする。

一般的には、 「食べてはいけない」と自分に言い聞かせ、強い規制を支持する。

しかし、これはironic rebound を引き起こし、悪影響をより一層与えるらしい。(不安・トラウマ・強迫観念など)

 

脳には2つの働きがある。

 

1.       THE OPERATOR    指示通りに動く指令

2.       THE MONITOR         誘惑の危険を察知して教える

 

この1と2は、常に同時に働くところに難しさがある。

目の前に誘惑が現れた時は、なんと  2 > 1  になってしまうらしい。

そこで、2を押さえるために、更に自己規制を(I won’t)かけてしまう。

→ ironic rebound (不安等精神的に追い込む)

 

しかし、乗り越えられる人よりも、失敗する傾向にあり、失敗すると

→ 自己肯定感下がる → 自信がなくなる → 絶望 → 目標諦め → 過食がより悪化する → 繰り返す。

 

解決策としては、2が1を超えそうな時は、どうするか!

 

深呼吸をする。

吐いて吸う。特に吐く時に丁寧に時間をかけて長く思いっきり吐き出す。(デトックスの効果)

自然と新鮮な空気がたくさん肺に入り、身体中に回っていく感覚がある。

 

これが一番、オペレータを有効に活用できる状態になる。

 

ちなみに、他の心理学者、医学では深呼吸を6秒や、6回行うようなアドバイスがある。

私も、毎日ヨガをしているが、その中で深呼吸は必須であり、本当に心も体も落ちつき、整う実感がある。

例として過食を取り上げたが、イライラや鬱などにもとても効果的なので、試してみてはいかがだろうか?

 

 

英語学習のヒント


音読 The WILLPOWER INSTINCT by Kelly McGonigal


昨日、マイページ全て声に出して読む音読で最後のページにたどり着きました〜パチパチ👏


内容が面白いのはもちろんですが、学習面から良い点は


1. 断然スピーキングに必要な流暢さが身につきます。


2. 単語が繰り返して出て来るので覚えます。


3. 行き詰まった文章でじっくりと考え、想像力を働かせて理解をしようとします。


4. 段落ごと、単位ごとのまとめとして頭のなかで整理が、自分声と共に、できます。


5. 次の文章や展開に向うモチベーションが湧きます。


6. 読むことに自信がつき、次は何を読もうかな。と未来に出逢う本に繋がります。


ショートストーリーや、自分の好きな既に知っている内容のストーリーから始めると良いと思います😊






60の手習い

絵 中子の桜 津南

数年前に4月だったろうか。温泉宿雪国のYouTubeの英語での撮影に同行した時に、中子の桜を初めて見た。残雪と淡いピンクの若々しい桜の花の美しさに魅了された。


読書 おそめ  石井 妙子

 

読み終えてから、なんだかとても懐かしい気持ちになった。とは言え、「おそめ」と呼ばれた上羽秀は昭和初期の生まれで、昭和30年代に銀座で一流のバーのママとして有名になった実在の女性だが、私は30年代に生まれているので全く知らない時代であり、銀座もバーにも無関係なのだ。 唯一懐かしさを感じた理由はおそらく、「彼女の性格」と「今では無くなってしまった銀座の雰囲気」だろう。

私は、バブル真っ只中に銀座のど真ん中にある某ギャラリーに1年弱勤めていたことがあった。それは、以前から美術に興味があり、英語も勉強していたので英語を使って美術関係の仕事に携わる経験をしたかった。23歳の時に父が突然病で亡くなり、自分も東京での仕事に行き詰まりを感じ、この際、本当に自分のやってみたかった英語と美術を掛け合わせた仕事に、経験としてついてみたかった。そして、縁があって比較的新しく開店したギャラリーが英語をできる人を募集していたので、ご縁で働き始めた。バブル期という事もあり、当時はあらゆる会社が投資として絵画に多額をかけ競売に参加し、日本は世界の美術品をごっそり持って行ってしまったと言われるほどの時代で、銀座のギャラリー・画廊には沢山の企業・文豪・作家が集まっていた。そして、夜の世界も華やかに人々やタクシーの動きも、ネオンも選ばれた人達が集まる場所として輝いていた時代だった。そんな、銀座の雰囲気が私は大好きだった。とはいえ、私の仕事は大変地味で朝10:00から夜7:00くらいまでホールにかかっている絵画を見守り、掃除をし、有名美術館へのお使いなどを頼まれただけなので、「夜の蝶」と呼ばれる銀座のホステスの方々やhigh society 方々とは無縁だった。

まさに、この艶やかに着飾って銀座で夜のお付き合いをする「夜の蝶」と言う言葉自体がこの本の主人公である「おそめ」さんだったのだ。どうやら、「夜の蝶」と言う小説が昭和30年代にある作家に描かれ、また映画化されたらしく「おそめ」さんやライバルのバーのオーナー達も「夜の蝶」として描かれたらしい。

そもそも「おそめ」こと上羽秀は京都の生まれで、昔から芸妓になるのが夢だったが、東京で修行を3年間した。その時に東京の気質が京都よりも好きになり、本当は東京で仕事をしたかったらしい。しかし、実母の強い要望で引き戻された。京都で芸妓になった時には一番の人気者で、その当時から文豪達に愛され、独立してから東京・銀座にバーを出しても同じ顔ぶれはもちろん政治家・経済学界からの著名人達からも人気だった。彼女をモデルにした小説も複数の作家達に描かれているようだ。常連客では太宰治、坂口安吾、三島由紀夫、川端康成などなどが常に「おそめ」を好んでいたので、銀座の他のバーの女性オーナー達にかなりの嫉妬から、社会的に罠にかけられたりしていたらしい。なぜ、そんなに男性達に好かれたかと言うと、「おそめ」さんの性格にある。彼女は子供のように純心で、損得を考えずに正しいと思う事を口にして行動する。お金はただの紙切れと考えて、あらゆる人たちにあげていたらしい。それでも、入ってくる金額も大きかった。そして、何より、高度成長期を過ぎ、バブル時期になっても彼女の考えは、無口でホッとする雰囲気でどこまでも、客に尽くすという「現代の女性には考えられない素行」が彼女の信条で、使っていた従業員にもそのように教育をしていた。特に、「お金のために好きでもない男性と男女の仲になるのは許せない。」とのことで、彼女自身も一緒に連れ添った男性だけを一途に愛し尽くした。

面白いのは、時代の流れには勝てず、銀座で夜の商売のやり方も代わり「おそめ」は銀座のバーを閉鎖する。それとは反対に、彼女が尽くした男性が東映映画のプロデューサーとして有名になっていった。後藤活磁と言う。昭和40年くらいからヤクザものシリーズで日本でとても有名になったらしい。ただ、表立って有名と言うより企画提供者のような立場だったのかもしれないが、日本の映画史にはとても重要で画期的なビジネスだったらしい。この後藤は、実は「おそめ」とは内縁の妻として数十年間一緒に暮らしていた。70歳過ぎてから、ようやく「おそめ」と正式に結婚したのだ。 こんな関係があるのかと。。驚いた。もっと驚いたのは、「おそめ」は後藤を看取った後に、旧姓に変えて本人は母親の墓の隣に眠ったとの事である。「おそめ」の母は最初からこの後藤を気に入らず、娘が騙され無一文になるのではないか、それなら私の墓石の隣に娘の墓を立てられるように土地を用意しておこうと考え、随分昔から用意していたらしい。それを知っていたので、おそめは母の用意した墓に入ったらしい。ただ、「おそめ」の後藤に対する愛情は本物で、妾という立場でありながら(本来は、後藤に騙されていたのだが)後藤の本妻の家族にも自分のビジネスで得た金銭で養っていたのだ。そんな女性がいるなんて、想像できるだろうか?? 

ただただ、驚くばかりである。

Fast Fashion が銀座に進出したと聞いた時には、私は驚きがっかりした。あの、なんとも言えない銀座の雰囲気がもう無くなってしまったのだ。とても敷居が高かった時のなんとも言えない空気感で、庶民の私がウインドーショッピングをするだけで貴重な体験をしたような気分になっていた時代をとても懐かしく感じる。

そして、おそめと後藤を通して、銀座と日本の芸能界の歴史には彼らはとても重要な役割を果たしていたと知ると、昭和30年代くらいの本や映画を観てみたいと思った。

英語学習のヒント


音読とノートテイキング


今回は英語の音読だけで無く、ノートもしっかり取るようにしています。数回読んでいたにも書かわわらずノートテイキングをしてみると、より細かい部分に納得したり、「なるほど。だからかぁ。。」と思ってみたりと読書の満足度が上がる事が分かりました。☺️





読書


明治·父·アメリカ  by 星 新一


久しぶりに一気に読めるとても面白い本当出会えた。「ボッコちゃん」等の作者で有名な星新一の父の一生を描いた作品だ。自分の父親の過去を詳細に調べて書いた内容だが、本当に驚くべきバイタリティのある人だった。読書も元気がもらえた。彼はとても頭が良く、チャレンジ精神が旺盛で、行動力もあり人望も厚かった。日清戦争時代から日中戦争手前位の間の話だが、その間に12年間のアメリカでの生活があり、コロンビア大学を卒業し、日本をアメリカ人に知ってもらいたいと言う気持ちから新聞を発行する仕事を始め、アメリカで開催された博覧会や日露戦争をきっかけにアメリカ人に日本国を知ってもらえたと目標を達成したところでで帰国。日本では、経験を生かし製薬会社を立ち上げたらしい。その道のりは常に金欠で困っていたが、出会った人達の顔ぶれが、東京でもニューヨークでも、凄い。伊藤博文や歴史上有名な政治家達、医師の野口英夫、アメリカの企業家フェアチャイルドなどなど。みんな、星新一の父が困っている時に金銭的にも、人脈的にも彼の人柄に魅了されて助けてくれていた。アメリカに行きたいと思わせたきっかけの本は、「西国立志」。それには、「人々の水準が高まらない限り国は良くならない。政府や指導者に頼ってはならない。自律する精神が大切である。」等の西洋の考え方が紹介してあった。それは当時、西洋文化を取り入れ始めていた日本でとても人気のあった本だと言う。これをきっかけにアメリカンドリームに憧れながらも、自身の信念「欧米崇拝もだめだが、単純な国粋主義もだめだ。色々な分野と接触し自分なりの努力をし、立派な日本人として戻って来る。」と渡米したのだった。ほとんどお金が無い状態でも、知恵と工夫をし、人脈に感謝しながら苦難を乗り越えて来た実話には驚くばかりだ。そして、そんな彼のダイナミックな人生に私も魅了された。




60の手習い


日記


昨年から毎日大学ノート1ページにぎっしりと書き綴る日記も丸1年過ぎた。どうやら書くことに慣れててきて、楽しく思いをアウトプット出来ている。とは言え、過去に書いた内容は全く見ない。今の気持ちを文字にする行為が客観的に今の自分の心を浮かび上がらせ、安定させてくれるので過去に書いた内容は今の自分に全く関係ない。と言う事で1年毎に処分すると決めて、先日約8冊位の日記を処分した。

丁寧に書くときもあれば、書きたい内容が沢山あって頭に出て来る言葉に追いつかず字が崩れてしまう時もある。たまに、丁寧に書き上げた時のページを眺めると綺麗な景色を見るようでちょっと嬉しい。

私の場合は朝食後に日記を書くのだが、その日の1日のスタートとなり頭もスッキリする。自分なりにこのルーティンは合っているので続けられそうだ。



60の手習い


朗読 老人と海

アーネスト ヘミングウェイ


基本的に紙媒体で読んだ事はあるが、面白いとは思えなかった小説や物語を選んで朗読で聞くようにしているが、どれも良い。


今回の「老人と海」は少年が、3日ぶりに漁から帰って来た老人の手を見て涙した場面にもらい泣きをしてしまい、そして最後のシーンで「老人が夢の中でライオンを見た。」と言う場面でまた泣いてしまった。いや〜本当に良い話だった。

前半では老人が仕留めた大物とたった一人で海原で戦う姿勢の描写はむしろ、魚との戦いでは無く自分との戦いがとても緩やかに動いている時間の中で凄まじい動きと共に描かれている。葛藤すればするほど、老人がこの魚と一体化していくのに気がつく。後半には、この大きな魚を射止めたものの一体化から獲物に対する愛情までが描かれ、その後に数等のサメからも命をかけて射止めた魚を守ろうとした。後半の方は聞いていて常にドキドキした。結局、老人が3日ぶりに帰った時には、射止めた大物の魚は襲って来たサメたちに食べ尽くされ骨だけの状態だった。が、彼は既に自分との戦いの勝者になっていた。人に獲物を見せて承認してもらえる為に挑んだチャレンジでは無く、自分の心にある「自信」を確認できれば良かったのだと思う。だから、最後のシーンではそれを象徴するライオンを見たのだろう。多くの人に自分の功績を認めて貰うために行ったと言うよりは、純粋に自分との戦いに勝ったと言う彼だけの称賛。しかしながら、少年や漁師仲間だけは、大物の魚の残骸と老人の体の怪我からどれだけ大きな魚を捕って来たかを知る。


老人は、微笑みながら夢の中のライオンを見ていたかもしれない。



読書  完走 現代アドラー心理学 上巻


アドラー心理学の下巻はセラピストやカウンセラー向けの情報の様に感じたので、上巻だけを読んだ。下巻には実践的な内容なので個人向けでもあるが、上巻で既に頭の中がややこしくなっていたので、止めた。(笑)

しかし、上巻で納得した事が沢山あるが中でも、以下の2点だ。




1. 「今の自身の行動は何処から来るのか。」

 それは、過去の原因からでは無く、全てこうしたいと言う目的からである。

過去の事実に基づけるのはただの言い訳で都合よく弁解として繋げているのだ。過去の事実は、今自身が行っている行動とは何ら関係がない。むしろ、今こうしていたい。こうなりたい。と目的があるから行っている。だからその先の目標を明らかにすれば、自ずと目的(手段)が具体的な出来て道標になり我々はその行動をしているのだ。とアドラーは言っている。


自分の事を考えると、この年齢でこれからの明確な目標は、正直言って立てていない。でも、漠然とこんな風に生きてい生きたい。と言う夢はある。そして、確かにそんな風に毎日を過ごしている。と言うか、過ごせている事にいつも感謝をしている。



2.  人は、感受性→行動→習慣→ライフスタイル→人格と言う順番に形成される。


いやはや、本当に心から納得した。アドラーはフロイトのもとで研究をしたが、フロイトの原因論と真逆の目的論を主張したり、ほかの点でも食い違いが起こり離れる事になったと言う。


もうひとつ印象に残っているのは、「劣等感」は人を成長させるために絶対的に必要だが謙虚に受け止め自信を黙々と成長して行く「者」と、自身の成長を諦めそのかわりに自分の劣等感を隠すために相手よりも優位に立とうとする「者」に分かれる。お金や権力や相手が不足している道具を使ってでも。。確かにそう言う人々をよく見かける。


こんな内容を知る事で社会を見るとまた面白い。そして、自分の生き方にプラスになる様に実践して行きたい。



朗読 YouTube


方丈記 鴨長明 現代語訳 佐藤 春夫


鎌倉時代前半に書かれた随筆で、学校で歴史や国語で勉強したはずだが覚えておらず、今回朗読で現代語訳で聞いた。佐藤春夫の訳がとても自然に入って来て、当時の京都で起きた災害、大火、竜巻、都の移転から来る混乱、飢餓、大地震と次から次へと襲って来た事変に翻弄される人々の姿を生々しく伝えている。後半は、そんな世から離れ自然の中で隠遁生活を過ごしている鴨長明の姿を表している。特に四季折々の自然の美しさは佐藤春夫の言葉で、聞き手(読み手)の脳裏に映像と音で伝わってくる。しかし、最後のそんな隠遁生活にも執着している本人はまだ仏の教えからは程遠いのではないかという疑問で終わり、美しい景色の中での疑問だけに考えさせられた。