同僚に、イタリア人のミケレというおっさんがいます。
シチリア出身。
ほんと、くだらんくて、感がするどくて、なかなかに魔法使い的なにおいのするちっさいおっさん。
私より小さいの、多分。別部署で働いてる奥さんはセクシーなイタリア人で、まあ、このおっさんのいいとこいっぱい見てるから、私のタイプではないけど、こんな、見た目も心根も優しい奥さんが彼を選んだのもすんごく分かる。
心根が優しいって感じるのはね、やっぱりふっとした表情の中に感じるものがあるの。
ちなみにミケレも優しいおっさんやから、前にも書いたけど、私が入って二日目に、事務から正規雇用はなし、1,2か月の代替えって言われてへこんでたときの彼の顔や情に帰りのスーパーで泣いたぐらい。
でもまあこのおっさんが本間、くだらんイタリア人(笑)
なんか下ネタの話になって、それにちょっと付き合ったら日本語でペニスはなんていうんやって聞いてきて、答えたらその後から他のおばちゃんと一緒にチ〇コチ〇コって連発してくる。いやいや、2,3回ならまだ笑ってあげれるけど、10回以上言われてどんなリアクションしたらええんや。小学校か、ここは。お前、孫3人もおってよくもそんな低能なネタでどうにかしようとしてくるなあ。
次の日、朝からまた真顔でチ〇コって言われて、うっとおしかったし隣にアルゼンチン人の比較的もの分かってる、しかもミケレと仲のいいおばちゃんがいたから、ちょっときつめに鼻で笑ってやったの。
そんじゃあ勘のいいひとやからすっと理解してくれて、その後一回も言うことはなくなった。
この人も前世でやっぱり色んな面白い体験してきた人やと思うから、人のエネルギーを感じ取る能力はすごくて。
いや、やっぱりここで働いてる人みんな、そうゆう能力がずば抜けてる。ってゆうか、私自身がしっかり人を見てると、全員にその能力が備わってることがありありと分かる。
このおっさんに関していえば、イタリア人で陽気で優しくて、いい感じにジャッジしない側面が大きいから、色んな感情を吟味したうえで、おばさんたちのドロドロエネルギーを中和するために波動のおかしいところにすっと入っていって、落ち着けてくれたりする。
私自身、個人的に彼の発するものにどれだけ助けられてるか分からない。
私自身がこの人間ドラマ全開の中でどうしても浮いてしまうような個性の持ち主だから、彼はそれも分かってて、見守ってくれてるのが分かるから。
でもやっぱり人間て面白いなあって思うの。
彼も大馬鹿なイタリア人やから、おしゃべりで場を明るくするのが得意な反面、からかいが過ぎて火傷を負ってることも毎日。
私が入ってきたことで、やっぱり職場のヒエラルキーみたいなものにも少なからず変動があって。
老若男女関係なく、守ってくれる気持ち、嫉妬、マウンティング、陰陽様々な感情の中で私もありがたかったりむかついたり、楽しんだり苦しんだりしながら過ごしてて。
それぞれがその時の気の持ちようで過ごしてるわけですが。
私もみんなも現在の波動の変容についていくのがいっぱいいっぱいで。
ほんと、この時期に集団の中で働くってゆうのはそれだけですごいことやと思ってる。
しかもここはドイツで、比較的落ち着いてるドイツ情勢の中で、自国や、その国のアイデンティティに誇りを持って働いてる集団のこの病院の地下は、空海が入唐したときの中国さながらの曼陀羅な宇宙やと感じる。
ここだけじゃなくて、全ての個々の世界においても変容の時期だと思いますが。
ある日のこと。
私自身もいっぱいいっぱいな感情、状況の中で、なんか、ふと職場の空気が柔らかく感じた瞬間があったんです。
私も含め、みんながなんか柔らかくなって。
ミケレも独特の勘で、それを瞬時に察知した。
お昼ご飯をレーンで盛って台車に入れていく作業の前。
時間になっても、若いドイツ人、栄養士のアンナがなかなか患者さんのプレート(何を盛り付けるかの用紙)を持ってこなかった。
職場の空気が軽いことに調子づいたミケレが、事務室で作業してるアンナをからかいだしたのね。
『おいアンナ!!!早く持ってこんかい!!時間やぞ!!おい、なんやその顔は!!そんな仏頂面で仕事するなら帰れ~』
半分、場を盛り上げる冗談。
そして彼自身も気づいてないけど栄養士で、移民のおじさんおばさんたちのヒエラルキーの外で佇むアンナと周りへのマウンティングのようなもの。アンナもね、25歳ぐらいのドイツ人で、やり合ってるおじさんおばさんを遠巻きに見てうまく交わらんようにしながら、でも、女の子だから自分が入りたい時だけ入ってきたりするの。
いい子やし、栄養士という違う立場やし(資格は栄養士だけどやってることは他の人と同じ調理だから、みんなそこまで別格視してないんやけど)ブスっとしてることも多いけど割とすんなり溶け込んでるんやけどね。
でね、からかい続けてるミケレに周りのおばさんたちは、ほんとにもう、ミケレは。。。みたいなかんじでほったらかしてて、副ボスなんかはドイツ人やからミケレの横行ってなんかたしなめようとしてるけどミケレもなんか強いから、うまくいってないのね。
私、これまた神の意思、いや、その日はメルケルさんの周波数にもサポートしてもらってたからか
『お前、男やぞ!!』
って思わず口から出てもーたんですよ。
場が一瞬ひやっとしたけど、ミケレにしても俺のいつもの冗談や、みたいな感覚でからかいは止まらんくて。
私の一言で止まるほど、弱いおっさんじゃないしね。
そうこうしてるうちにアンナが来て、私には聞こえなかったけど、すごく冷静にミケレに何かを言って用紙を渡して去っていった。
何を言ったかは知らないけど、すごくまともに反論したんやと思う。
そうゆうところは、ドイツ人は多分、すごく頭がいいと私は感じてる。
その後のレーンはもう、いつもなんか変な空気やけど、ピリッピリ。
ミケレも本間、いい加減にせーよ。
お前はなあ、陽気なイタリア人で場を明かるくしてるのは分かるけど、からかっていい人間とあかん人間ぐらいそろそろ見極めんかい!!
そもそもな、周りで他人をからかいあってるババアからかうなら、やったりやられたりでいいけど、人をからかえへん若い女の子に対してみんなのおるところでからかうなんてアホにもほどがあるやろ。
ババアらもほったらかさんと止めんかい!!
でもまあ、失敗はするからな、アンナもはっきり言い返したからいいんやろうし。
と思ってたら、洗い物に追われてて気づかんかったけど、最後のまた、夕食をレーンに盛り付ける作業の時に気づいたんです。
アンナ、早退してる!!!!
ええ。。。帰るんや。そらミケレのからかいはスギたけど、帰るんや。
なんか、アンナらしいけど。もしかしたら、言い返した時に、今日は不調やからお言葉通り帰るわ、ぐらいは言ったかもしらんね。
私もう、おかしくておかしくて。
久々に爆笑が止まらんくて。
イタリア人のおっさんVSドイツ人ヤング女性
いやもうこれ、勝った負けたの話じゃなくて、ただのおもろい話やんって笑いが止まらんかったの。
周りは多分、私がなんで爆笑してるか薄々気づいてるけど、何も言えんやん。
発作みたいなもんやから。
本間、この職場は最高やし、ミケレもアンナも大好きやわ~って改めて実感したルーシーでした。