京都の夏には、夏の風物詩、川面の床（ゆか）で食事楽しむ「納涼床（のうりょうゆか）」が営業されています。

場所は、鴨川の二条大橋から、五条大橋までの間、右岸寄りに設備されており、期間は9月末日までと聞いております。

その間の京都では、街を沸かす祇園祭りがある外、床下を利用した遊歩道を、浴衣姿の方が、団扇を持って散歩や、腰掛けての会話姿は、それだけで京都を感じます。

京都には、鴨川床の他、高野川や貴船川にも、床を利用した食事処があり、鴨川の方は「かわゆか」その他は「かわとこ」等と呼ばれていますが、読み方が違うだけです。

私は、京都の夏、そして豊富な食材、それを千変万化させ包丁を振るう職人さんの腕、それらを頂ける京都の町が大変気に入っております。

という私は、「夏に食べたい物一点を」と聞かれたなら「鱧（はも）」と答えるほど、口にあっていますが、美味しいものを食べて、夏を乗り切ろう等思っています。

(432話) 夏こそ京料理を