口が寂しく、ふと飴玉を口にしたところ、見ていたようなタイミングで、玄関のインターホンが鳴りましたので、相手を確認せず、そのままで玄関に出ました。

 

すると、相手様は、町内の民生委員の方で、口を動かしながら、お話を出来る相手ではないことがすぐに直感しました。

 

かと言って、玄関に、口に含んだものを吐き出す設備などしていませんので、仕方なくそのままお相手することを決心しました。

 

でも、そのままの口では失礼と思い、相手様に、飴玉の事を告げ、口をそのままにお相手の許しを受けました。

 

すると、対した相手様は、恐縮しつつ、「こちらこそ予約なしの訪問で」等返されまして、その場が急に和みました。

 

一粒のアメや、たった一言とで、その場に、なごみが生まれ、私は、その日一日が楽しく過ごせました。